To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

インビクタス/負けざる者たち

2010-02-20 22:58:14 | 映画(劇場)
インビクタス/負けざる者たち を観てきました。



クリント・イーストウッド作品にしては、珍しく後味の良い映画でした。
今までと比べるとちょっとヌルイ感もあるけれど、スポーツを通して得られる感動にやられてしまったな。

マンデラ大統領の生涯を掘り下げて描くのならば、もっと違った映画になっていたのでしょう。
国がひとつになっていく過程を描いているのだから、少し綺麗過ぎると感じられても、それはそれで良いのかも
しれない。希望がいっぱい見えたからね。

27年間も監獄に捕らわれていたネルソン・マンデラが釈放され、全人種参加の総選挙により南アフリカ初の
黒人大統領に就任する。
長年にわたるアパルトヘイト政策により、黒人と白人の間にある深い溝は一朝一石には埋められない。
国内は、下手をすると内戦にもなりかねない状況。
マンデラは国民をひとつにまとめるために、ラグビーを利用することを思いつく。
折しも翌1995年に南アでラグビー・ワールドカップが初開催される、それに伴いチームは初出場!
世界中に、新しく生まれ変わった南アをアピール出来ることも計算に入れつつ。

マンデラは、相手を“赦す”ことから始める。
敵から学ぶ、敬意を払う、尊重する、信頼する。
長年虐げられてきたものが絶対的な権力を握ったら、おおかた敵対勢力を一掃するだろうに、報復や復讐は
なされない。

復讐の連鎖からは何も生まれないことは分かりきってはいるが、国のためとはいえ積年の恨みを抑えこむのは
さぞかし難しいだろうに。

そんな状況下で、いよいよワールドカップが始まる。
南アのラグビー代表チーム「スプリングボクス」は全く期待されておらず、国の恥とまで言われるありさま。
しかし、下馬評を覆して決勝戦にまで駒を進める。
決勝の相手は、強豪のニュージーランド代表「オールブラックス」

なんとなんとこれが、大接戦の上、優勝!!
出来過ぎだよね・・・ でも演出ではなく、事実なのだから驚きです。

ラグビーはほとんど見たことがないけれど、肉体と肉体のぶつかり合いの激しさといったら、迫力満点。
結果は知っているはずなのに夢中になって、いっときたりともスクリーンから目が離せません。

カメラワークによって様々な角度から伝わってくる試合の臨場感!
会場の観戦客と一体化して気分は高揚、ドキドキしながら見入っちゃいました。

勝利の瞬間は、白人も黒人も、大人も子供も、会場の中でも外でも、大きな歓喜の嵐が巻き起こりました。
スポーツの力は、侮れないです。
もう映画の中盤から感動で、涙が止まりませんでした。


さて、今年「2010 FIFAワールドカップ」は、南アフリカで開催されますね。

1995ラグビー・ワールドカップでは、日本はニュージーランドに17-145と、1試合最多失点の大会記録となる
大敗を喫したと、映画の中で知りました。

サッカーも今のままでは・・・・・・ 推して知るべし。



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