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熊本地震から4ヶ月~テント村をふりかえる

2016-08-19 17:45:36 | 熊本地震

熊本地震から4ヶ月が過ぎ、巷ではオリンピック報道が賑やかな一方で、地震関連の報道はめっきり少なくなった。そんな中、本日の熊日新聞朝刊によると、4月16日の本震後、熊本県内に855カ所あった避難所は今朝の時点で29カ所まで減り、4月17日に18万人を超えていた避難者数は約1200人まで減ったという。仮設住宅建設が進み、574人が避難所に身を寄せている益城町では18日、三つの小学校に設置していた避難所を閉鎖。仮設住宅への入居完了は10月上旬だという。

益城町といえばテント村のことが思い出されるが、5月末の閉鎖後まもなくして被災地では集中豪雨が続いた。6月中旬、テント村があった総合運動公園のそばを流れる木山川では堤防2ヵ所が損壊し、川が氾濫した。まさに西村町長が危惧されていたことが起きていた。野口健氏は6月末、産経新聞コラムの中で、「西村町長の判断は間違っていなかった」とコメントしているものの、仮設住宅が建つ前にテント村が閉鎖されたことがどうにも割り切れない様子。継続を求める住民の声に応えたいという思いは十分理解できるが、日々状況が変化している中、いつまでテント村を継続するかは自治体首長の判断に委ねるしかない。ましてや川が氾濫したのだから、5月末の閉鎖は英断だったというべきだろう。あのままテント村を継続していたら、新たな被害が出ていたかもしれないのだから。

余談になるが、野口健氏の社会貢献に対しては、これまで敬意をもって微力ながら応援してきた。しかしながら、このところの政治的な発言にはいささか疑問に思うところが多い。特にツイッターでの一方的な批判はいかがなものか。野口氏の「一歩ずつ前へ前へ」の姿勢は素晴らしいと思うが、時にはふりかえってみる必要があるのではないか。社会に与える影響が大きい人ゆえ、もう少し謙虚というか大人になってほしいと思うのは私だけだろうか。

それはさておき、本日19日午前11時頃、熊本で震度4の地震が発生した。震度4以上の地震は今月2回起きている。活動は治まったかのように見えるが、まだまだ油断は禁物。今後も九州の地震活動から目が離せない。

 

 

 6月豪雨による木山川の被害状況 (熊本県HPより)

  

 

 

 

 

 

  

  

 

 

  

損壊場所とテント村の位置関係(GoogleMapで作成)  

 テント村のすぐそばで損壊していたことがわかる  

 

 

 

《関連資料》

熊本県HP。 

6月19日からの豪雨に関する対応について(PDF)

6月19日からの豪雨に関する対応について②(PDF)

 

《関連記事》

避難所29カ所に 県内各地、集約進む(熊本日日新聞 2016.8.19) 

 

 



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