yamanba's blog

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NHKザ・ライフ「誰も知らない 日本の“枯れ葉剤」

2022-01-23 08:30:20 | 245T剤埋設問題

NHK九州エリア番組「ザ・ライフ」が、枯葉剤の原料である245T剤の埋設問題を取り上げた。昨年末のおはよう日本では、全国46ヵ所(うち九州19ヵ所)の国有林に245T剤が埋設されている事実を伝えていたが、ザ・ライフでは、なぜ245T剤が全国の国有林に埋められているのか、その経緯を様々な証言をもとに伝えていた。取材は、三井化学大牟田工場(旧・三井東圧化学)や元社員、アメリカに及んでいた。制作者の本気度が伝わるものだったが、そもそもの発端は、(福岡市民の)水源地近くに245T剤が埋設されているという情報が寄せられたことが取材のはじまりだったという。

番組は、19年7月に開催された北九大原田和明氏による「枯葉剤シンポジウム」で教わった内容に沿っていた。245T剤は1964年に除草剤として登録され、1967年から福岡県大牟田市の三井東圧化学で生産がはじまった。ところが、245T剤は、通常のステップを踏まずにつくられ、殆どが輸出用だったと元社員が明かしている。この証言が全てを物語っている。NHKは今回の取材で、アメリカ企業が枯葉剤の責任を問われた裁判の記録を入手しているが、そこには調達先の一つとして三井物産の名が記されていた。ベトナム戦争で使用された枯葉剤は三井化学大牟田工場でつくられていたことが明らかになったが、同社はコメントできる情報を持ち合わせていないとしている。

1970年、アメリカは枯葉剤(245T剤)の使用を禁止。それに伴い、翌1971年、日本も使用を中止した。そこで、国は余った245T剤を全国の国有林に1区画300Kgを上限にコンクリート塊にして埋めるよう指示を出した。のちに29ヵ所で規定を超える245T剤が埋設されていることが判明したが、国が掘り起こして調査したのは9ヵ所のみだった。そのほかは50年経った今も土の中に埋まっている。コンクリートの寿命はおよそ50年といわれており、昨年がちょうどその年だった。

近年の大災害で汚染リスクは高まっている。2年前の熊本豪雨では熊本県芦北町が水害に見舞われた。その山中にある埋設現場近くで土砂災害が起きていた。脊振山中(吉野ヶ里町)の埋設現場も例外ではない。19年8月の豪雨では埋設付近の登山道で土砂崩れが発生していた。国(林野庁)の担当者は、撤去を念頭に無害化処理するための調査を今年度からはじめると言っているが、「どこからか」との記者の質問に「まだまだ…先は長い」と言葉を濁していた。自然災害は毎年発生しており、猶予はないのだが。

 

 

1月21日放送NHKザ・ライフ「誰も知らない 日本の“枯れ葉剤”」より(見逃し配信:2月4日午後7時55分まで)

今、245T剤はどうなっているのか、、誰も知らない  番組は脊振山中(上画像)の埋設現場で終わっていた 

 

 

 

 

埋設場所のすぐ近くに五ケ山ダムが このダムの水は福岡市へ流れている

 

 

 

 

大事なところをきちんとコメントして下さった

 

 

 

 

三井化学元社員の証言 

 

 

 

 

長年、枯葉剤の研究をされているウェスタン・ミシガン大学エドウィン・マティー二教授「日本企業も供給網の一部だった」と証言

 

 

 

 

三井化学も取材に応じてコメント

 

 

 

 

国の通達から事がはじまる  

 

 

 

 

九州営林署の元署員 毒性の強さを危険視、埋設に反対だったが阻止できなかったと証言

 

 

 

 

国の元検討委員会の委員(環境放射能除染学会理事長)。今のまま隔離するやり方でよいと一つのコンセンサスになっていたという。記者が問題の先送りになるのではというと、長いこと保管している間に分解して壊れてくれないかという希望があると、驚きの発言。

 

 

 

林野庁国有林野部業務課 長崎屋圭太課長  最初、歯切れは良かったけれど、、

 

 

 



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