yamanba's blog

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五ケ山ダム近くに猛毒245T剤埋設、広がる不安

2019-02-16 18:20:10 | 245T剤埋設問題

福岡市の水不足を解消するため、14日から五ヶ山ダムの放流がはじまった。現在、その水は福岡市民の水道用水として使用されている。安堵している市民も多いことと思うが、喜んでばかりもいられない。なぜなら、その水のもととなる場所に、枯葉剤の原料となる猛毒な245T剤が埋まっているからである。

これまで目立った動きはなかったが、先月、福岡市が水不足のために五ヶ山ダムの水を活用すると発表してから、メディアが動き始めた。先週、西日本テレビ(TNC)がこの問題を取り上げた。ツイッターで番組を周知したところ、大きな反響があった。テレビを見てはじめて問題を知り、驚いたという人もいた。市民の飲み水になる水源地近くに猛毒が埋まっているのだから、不安を持たない人はいないだろう。ところが、番組の中で、245T剤を管理している林野庁佐賀森林管理署の署長は、非常事態に備えて撤去の意思があるのかとの記者の質問に「考えられない」と答えていた。それはこちらのセリフ、そっくりそのままお返ししたい。(下画像)

一方、245T剤を20年近く調査されている北九州大学の原田和明氏は、取材の中で「大規模な土砂崩れで中身もろとも流出してしまったら、その時はどう対処するのか。土砂崩れが起きてからでは大問題、災害が起きる前にどうするのか議論してほしい」と述べ、違法に埋設されている245T剤への懸念を伝えていた。昨年の西日本豪雨のような災害が、背振山の埋設地で起きれば(近くで土砂崩れは起きている)、245T剤の流出は間違いなく起こるだろう。そうなる前に撤去しなければならないと思うのは、私だけではないはず。

ところで、14日、五ヶ山ダムの放流が開始される前、245T剤埋設地へ向かった。少し調べておきたいことがあったからだが、前回見つけた2つの陥没痕のうち、大きいほうは、より形が鮮明になっていた。小さいほうは、溜まっていた雨水がなくなっていた。この2つの穴とは別に、小さな穴も見つけた。もしかすると、陥没が進んでいるのではないだろうか。しばらく写真を撮っていると、一瞬、異臭がした。これまではなかったが、今回はじめて臭いを感じた。一体、何が起きているのか。不安な気持ちになりながらも、頭上のヘリコプターの音に促され、(腰が悪いのも忘れて)登山道を突っ走り、五ヶ山ダムへ。放流はすでにはじまっていた

 

撮影日:2019.2.14

245T剤埋設地、フェンスの劣化が進む

 

  

 

 

大きな陥没痕 フェンス上からはっきり見える

 

 

 

 

小さな陥没痕 見えにくいが落ち込んでいる

 

 

 

 

3つめの穴 

 

 

 

 

陥没痕位置図(寸法は実寸、敷地は約20坪)フェンスサイズは基本W2000×H1500、林道側は一部変形

 

 

 

 

埋設地全体(右が林道、左が登山道) ここだけ植生が違う

 

 

 

 

九州自然歩道のすぐ横に猛毒な除草剤が埋設されている どこが自然なのか

 

 

 

 

フェンスと地面との隙間を丸太で塞ぐ予防柵

 

 

 

 


TNC・CUBE(2月9日放送)

ベトナム戦争で問題となった「枯れ葉剤」。ベトナムの散布された地域ではがんや子どもの先天性障害が多発し、今も大勢の人が被害に苦しんでいる。その枯れ葉剤の主要成分となる除草剤が福岡近くの山林に大量に埋められている。近くにはまもなく供用が始まるダムもあり、住民の間では「流出するのでは?」という不安がくすぶっている。なぜこんな事になっているのか?安全性に問題は?追跡した。(cubeより)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※ベトナム戦争で米軍が枯れ葉剤の使用を中止したことで、国策で製造していた245Tの在庫がだぶつき国有林に埋められたと

 

 

 

※林野庁の通達では1ヵ所に300Kgとなっていたが、ここには1トンの245T剤が埋設されている

 

 

 

 ※245T剤やダイオキシンは水に溶けない性質だと原田氏、ということは汚染されていてもわからない、、 

 

 

 

来週、福岡市と打ち合わせ 頑張るぞ~というか、議員はどうした?

 

 

 

 考えられない!!

 

 

 

想定外では済まされない

 

 

 



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