福岡市の12月のクラスターは過去最多の31ヵ所となった。これまでの最高は8月の22ヵ所だったので、それを大きく上回る結果となった。(12月31日の3ヵ所のうち、2ヶ所は1月に発生している可能性があります)
内訳は、多い順に、飲食店10ヵ所、民間企業8ヵ所、学校関係(保育・幼稚園含む)6ヵ所、高齢者施設など5ヵ所となっている。中洲地区では、50人の大規模クラスターが発生している店もある。民間企業では、コールセンターが3ヵ所と多い。また、一つの住居を数人が共有して暮らすシェアハウス(キッチンやバスなど共用)ではじめてクラスターが発生するなど、感染場所も広がりを見せている。
こうした中、福岡県の感染者数も高止まりの状態が続いている。12月23日から1月4日まで連日100人を超えており、12月31日には過去最多の190人を記録した。県が公表している病床稼働率は、1月3日現在、67.7%と10日間で20%も上昇。国の分科会が定める感染状況の指標のひとつ「病床のひっ迫具合」(最大確保病床数)で換算すると51.3%となり、最も深刻なステージ4(爆発的な感染拡大)に達している。さらに感染経路不明の割合も50%になるなど、もはや緊急事態宣言レベル。猶予はない。
ところで、菅首相は、4日の記者会見で、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県を対象に、緊急事態宣言の発出を検討する考えを表明した。今朝の報道によると、7日にも1都3県に緊急事態宣言を出すようで、期間は1ヵ月程度で調整しているという。そもそも政府自体が緊急事態なのだが、、1ヵ月遅れの宣言でどこまで感染拡大に歯止めがかるか。
福岡市12月クラスター一覧表 ※西日本新聞の情報をもとに、各施設等のホームページを確認の上、作成しています。
1月はどうなるのか、、
※発生日は福岡市が発表した日です。なお、市は、31日から1月2日の分を3日にまとめて発表したため、31日の3ヵ所のうち、ホームページで確認できなかった、「桜花の宴 悠愛」と「福岡リゾート&スポーツ専門学校」は、1月に発生している可能性があります。
第3波、厚みを増してきた、、
病床稼働率はまもなく70%台へ
感染状況のステージと6指標
1月3日時点で、福岡県の「最大確保病床」は760床、入院患者は390人、「病床のひっ迫具合」は51.3%となり、ステージ4に到達。「最大確保病床」とは、都道府県がピーク時に向けて確保しようとしている病床数です。
《関連記事》
・新型コロナ病床ひっ迫に危機感(NHK 福岡ニュース 2021.1.5)
・緊急事態宣言の発出を7日に決定の方針 1都3県対象 菅首相 ( NHKニュース 2021.1.5)
・福岡県、コロナ専用を増床 小川知事が臨時会見 189人感染で最多更新(西日本新聞 2020.12.31)
《参考記事》