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福岡県内ダム貯水率ほぼ100%~梅雨末期の大雨に警戒

2020-07-03 16:53:30 | 災害

先月末からの大雨では、鹿児島県や高知県、静岡県などで1時間に50ミリを超えるところもあったが、幸なことに大きな災害に至ることもなく、胸をなでおろしていたのも束の間、今夜からふたたび梅雨前線が北上、九州や四国では非常に激しい雨が降るところもあるという。今週末から来週にかけて、梅雨末期の大雨に警戒が必要だ。そこで気がかりなのが、ダムの状況。

というのも、梅雨末期の大雨を前にして、福岡県内の主要18ダムのほとんどが満水に近い状態だからである。7月3日現在の平均貯水率は96.2%、平年と比べて約14%、昨年と比べると約60%も多い。昨年は、前年からの少雨の影響で、どのダムも空っぽに近い状態だった。中でも、南畑ダムは平成渇水以来の渇水状態となり、緊急措置として試験湛水中の五ケ山ダムの水が4カ月近く放流され、水は福岡市民の水道用水として活用された。その後、梅雨末期の大雨で一気にダムは満水状態となった。図らずも渇水だったことで命拾いをした。

ところが、今年は一転。年明けから春にかけて雨が多かったこともあり、梅雨入前(6月11日)、すでに貯水率は90%近くに上っていた。梅雨に入ってからは徐々に水位が上昇し、現在、県内18ダムのうち7ダムが100%となっている。その一つ脊振ダムは、今後の大雨に備えてか、五ケ山ダムへの放流量が多くなっている。ちなみに、五ケ山ダムは、平常時最高水位(407.1m)を3~4m下回る程度で維持され、その下にある南畑ダムは、洪水調節容量を確保するため、平常時最高水位(268.6m)を1mほど下回る程度で維持されている。

果たして、これで大丈夫なのか。昨年は、空っぽだったから助かったが、今年は脊振、五ケ山、南畑ダムすべてが満タンだ。西日本豪雨のような雨が降れば、下流域の浸水は免れないのではないか。(想像したくはないが)このところ想像を超える災害がいくつも発生しているだけに不安になる。ダム下流域(那珂川流域というかすぐそば)に住むものとしては、何事もないことを祈るばかり。

 

福岡県主要ダム貯水状況(福岡県HPより)

7月3日現在の貯水率96.2% ほぼ高止まり状態 (赤色が今年、青色が昨年)  

 

 

こちらは、梅雨入りが発表された6月11日の貯水率87.4%

 

 

 

同時期の平均貯水率より14%、昨年より60%も多い  これがどう影響することになるのか、、

 

 

 

五ケ山ダムの状況

平常時満水位まで約3mのところ

 

 

こちらは南畑ダム、平常時満水位まで約1mのところ

 

 

 

今夜の雨雲の予想 九州南部がふたたび大雨に(tenki.jpより)

 

 

 

 

来週は警戒モード 災害への備えを!  (tenki.jpより)

 

 

 

《関連記事》

九州 梅雨前線活発 来週にかけて梅雨末期の大雨に警戒を(tenki.jp 2020.7.3)

 

《参考資料》

福岡県河川防災情報

気象庁・台風や大雨に関する最新の防災気象情報