滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0902/116:人権問題集会】人権啓発へ集会始まる:米原で森永卓郎さんら講演

2009-02-13 23:42:46 | Weblog

【写真:「格差社会と人権」を演題に講演する森永教授=米原市の県立文化産業交流会館で】

 第23回人権啓発研究集会と解放研究第16回滋賀県集会(ともに関連実行委員会主催)が2月12日、米原市の県立文化産業交流会館を主会場に始まった。

 全体会で実行委員会代表の寺木伸明さん(社団法人「解放・人権研究所」理事長)は「インターネット上での差別などもありますが、今回での学びを職場や地域に伝えて今後の人権啓発に役立ててください」とあいさつ。嘉田由紀子知事や地元首長らも来賓として出席した。

 この後、独協大の森永卓郎教授が「格差社会と人権」の演題で講演。「資本家が会社の付加価値をつけたり、教育に競争原理を取り入れる現在の新自由主義の影響で、あらゆる格差が広まっている」などと話した。

 また隣の米原公民館では、宇野一雄愛荘町副町長が「東近江市民による地区問い合わせ差別事件」の事例を報告。この報告事例をもとに、差別事件の課題と解決に向けたパネルディスカッションを開いた。

 13日午前10時からは県内7会場で分科会を開く。

 (古根村進然)

 ◇分科会の会場とテーマ

 ▽長浜ロイヤルホテル 「滋賀の解放運動の歩み」「差別とは何か」▽長浜市勤労福祉会館・臨湖 「滋賀のの歴史」「部落史入門」▽県立文化産業交流会館 「企業と人権」「障がい者差別発言からの学びをとおして」「社内における差別事件と社内啓発の前進に向けて」

 ▽ひこね市文化プラザ 「今日の差別の実態と啓発活動の課題」「地区問い合わせ差別事件から学ぶ」「宅地建物取引業における人権指針の策定について」「問題・人権意識調査からみえる啓発の課題」「甲良町における同和行政とまちづくり」▽ひこね燦ぱれす 「啓発ビデオを利用した人権研修」▽米原公民館 「各地人権(啓発)センターの活動紹介と今後の課題」「県人権センターの取り組みと課題」「草津市人権センターの取り組みと課題」

【関連ニュース番号:0902/79、2月8日】

(2月13日付け中日新聞・電子版)

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20090213/CK2009021302000006.html


【0902/115:政治献金問題】岩永元農水相側、6千万円献金隠し:宗教法人から

2009-02-13 23:30:13 | Weblog

【写真:岩永峯一元農水相】
【写真:旧信楽町の山中にある宗教法人「神慈秀明会」の本部=08年5月、滋賀県甲賀市、本社ヘリから】

 小泉政権で農水相を務めた岩永峯一(みねいち)衆院議員(67)=自民、滋賀4区=側が地元の宗教法人から政治献金として計6千万円の資金提供を受けながら、政治資金収支報告書に寄付の事実を記載していなかったことがわかった。滋賀県警もこの資金提供の事実を確認している。岩永氏側は受け取りを否定しているが、宗教法人側は朝日新聞の取材に対し「政治献金だった」と認めた。献金を隠した岩永氏側には政治資金規正法違反の疑いがある。

 資金提供を認めたのは、滋賀県甲賀市に本部を置く宗教法人「神慈(しんじ)秀明会」(小山弘子会長)。同会の説明によると、03年8月4日と05年9月6日にそれぞれ3千万円を渡した。同会は、岩永氏が代表を務める「自民党滋賀県第4選挙区支部」(党第4支部)への寄付として会計処理したという。1回目の献金の約3カ月後、2回目の献金の5日後にはいずれも総選挙の投開票があり、岩永氏が民主候補に競り勝った。

 県警は旧信楽町(現・甲賀市)の町有地売却をめぐる汚職事件の関係先として、神慈秀明会本部を昨年5月に家宅捜索した。その際に、党第4支部名で発行された3千万円分の領収書を見つけ、同会から任意提出を受けた。

 捜査関係者によると、03年分は献金翌日の8月5日に、甲賀市(当時水口町)内の地銀支店に開設された「岩永みねいち君を励ます会」(励ます会)名義の口座に3千万円の入金記録があった。05年分は献金約2カ月後の11月1日に、同県近江八幡市の同地銀支店にある党第4支部名義の口座に3千万円が入金されていたという。励ます会の当時の代表は、岩永氏の私設秘書だった長男(40)で、党第4支部の代表は岩永氏が務めていた。岩永氏側は2回とも額面3千万円の小切手で同会から献金を受けており、県警が銀行に保管されている2通の小切手を確認したところ、いずれも岩永氏側が換金したことを裏付ける裏書があったという。

朝日新聞が励ます会、党第4支部をはじめ、岩永氏の関連政治団体の03、05年の政治資金収支報告書を調べたが、これらの献金に当たる寄付の記載はなかった。

 岩永氏は93年から04年まで神慈秀明会の関連財団「秀明文化財団」の理事を務め、長男は同財団から05年まで十数年にわたって給与を受け取っていたという。

 岩永氏は今年1月27日、都内で朝日新聞記者の取材に対し、「(神慈秀明会からは)献金は受けていない。まったくのウソ」と6千万円の献金を受けた事実を否定した。その後、岩永氏の秘書が取材に応じたが、「寄付のお願いをしたことはあるが、寄付はなかった」としている。岩永氏側から報道対応の依頼を受けた弁護士も10日、「神慈秀明会から(岩永氏側が03年と05年に)寄付を受けたことはない。寄付は法にのっとり適正に処理している」と話している。

 一方、神慈秀明会の広報室長は「6千万円はいずれも自民党滋賀県第4選挙区支部への政治献金として支払い、適正に処理している。収支報告書に記載がないとすれば、岩永氏側の問題だ」と話している。

 岩永氏は信楽町議や県議を経て、96年の総選挙で初当選し4期目。自民党副幹事長や農水副大臣を経て、05年8月から同年10月末まで農水相を務めた。昨年9月、健康不安などを理由に次の衆院選に立候補しないことを表明し、三男(35)が後継に決まっている。

 政治資金規正法は、政治団体が同一の者から年間5万円を超える寄付を受けた場合は、寄付者の氏名や日付などを収支報告書に記載し、都道府県選管か総務相に毎年報告するよう義務づけている。違反すれば5年以下の禁固または100万円以下の罰金と定めており、公民権も停止される。(高久潤、大高敦)

【関連ニュース番号:0811/17、08年11月4日;0809/34、9月5日など】

(2月13日付け朝日新聞・電子版:同日付けその他各紙も報道)

http://www.asahi.com/national/update/0212/OSK200902120137.html
http://www.asahi.com/national/update/0212/OSK200902120137_01.html

【0902/114:RD社産廃処分場問題】毎日新聞コラム「コンパス」

2009-02-13 23:12:47 | Weblog

 栗東市小野のRDエンジニアリング社の産業廃棄物処分場跡地の有害物質問題。99年に高濃度の硫化水素ガスが検出されて住民の不安が高まり、かなり時がたったが、解決の兆しは見えてこない。

 県から、有害物質の周囲を遮水壁で囲み、現地で浄化し覆土する案への同意を求められた栗東市の国松正一市長は1月末、「早期解決のためやむを得ない」と容認する意向を示した。周辺7自治会のうち5自治会が不同意とする中で苦渋の決断だっただろう。

 しかし、嘉田由紀子知事は09年度当初予算案に県案の実施費用を計上しなかった。「住民との協議を優先したい」という理由は分かるが、県案を提示してから約9カ月。これまでの住民や市とのやり取りは何だったのか、と思う。問題解決に必要なのは関係者間の連携だ。納得いくまで話し合い、将来に禍根(かこん)を残さない対策をとってほしい。【南文枝】

【関連ニュース番号;0901/227、1月30日;0901/179;1月25日;0902/48、2月6日など】

(2月13日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090213ddlk25070602000c.html


【0902/113:駅名改称問題】大津京行列:万葉衣装で練り歩き/参加者募集、来月15日

2009-02-13 23:01:56 | Weblog

 ◇市役所-大津京駅

 JR湖西線大津京駅(大津市)が西大津駅から改称され1年になるのを記念し、改称運動にかかわった市民らでつくる実行委が3月15日、万葉時代の衣装で同駅周辺を練り歩く「大津京行列」を開催する。同委は行列の参加者を募集している。

 中大兄皇子(天智天皇)が667年に現在の大津に都(大津京、近江京)を移したとされる歴史を踏まえ、「古都として町おこしを」との署名活動や市の要望があり、昨年3月15日に改称された。

 行列では、大津京にまつわる音楽劇に使用した万葉衣装を約50人が身にまとい、午後1時に市役所を出発し、駅周辺を約2時間かけて歩く。駅前でイベントも予定している。

 募集するのは、男性21人、女性24人、小学生(1~3年)男女各5人で、天智天皇、額田王、大海人皇子などの役柄を割り振る。申し込み・問い合わせは実行委員長の竺(じく)文彦・龍谷大教授(077・522・5837)へ。【鈴木健太郎】

【関連ニュース番号:0803/109、08年3月15日;0804/01、08年4月1日;0805/14、08年5月3日など】

(2月13日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090213ddlk25040562000c.html

【0902/112:非正規労働者解雇】シンポジウム:派遣法撤廃を/2月15日、大津市

2009-02-13 22:57:54 | Weblog

■ 当事者らが実態を明らかに

◇15日、大津市ふれあいプラザ

 「派遣切り」など非正規労働者の失業問題が深刻になる中、関西の個人加盟の労働組合(ユニオン)などが労働者派遣法の撤廃を訴えるシンポジウムを近畿各地で6回にわたり開く。偽装請負を告発した労働者や現役の派遣労働者らもパネリストとして参加する。

 シンポジウムでは、現在の大量失業や、深刻な貧困・格差の温床になっている労働者派遣制度の実態について、ユニオン関係者や当事者が明らかにする。パネリストとして、パナソニック子会社の偽装請負を告発し、解雇無効を求める訴訟で勝訴した元期間工の吉岡力さん(34)や、三菱重工業で9年近く請負・派遣労働者として働き、先月、正社員としての雇用を求めて提訴した圓山(まるやま)浩典さん(46)らが出席する予定。問い合わせは「なかまユニオン」(06・6242・8130)。【日野行介】

 会場と日時は次の通り。

 2月14日午後1時半、長岡京市中央生涯学習センター(京都府長岡京市神足2)

  同15日午後2時、大津市ふれあいプラザ(同市浜大津4)

  同22日午後1時半、大阪市立浅香人権文化センター(同市住吉区浅香1)

  同28日午後2時、尼崎市立すこやかプラザ(兵庫県尼崎市七松町1)

  3月1日午後1時半、奈良県女性センター(奈良市東向南町)

  同 7日午後6時半、堺市総合福祉会館(同市堺区南瓦町)

(2月13日付け毎日新聞・電子版)

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090213ddlk25040555000c.html