◇畳敷きの閲覧コーナーも
子育てや食事、医療関係などの図書をそろえた「こころと体の図書室」が12日、彦根市立病院(八坂町)の医療情報センター1階にオープンした。患者が座り込んだり寝転がって読める、図書館では珍しい7畳の畳敷きの閲覧コーナーもある。病院は入院患者や市民への身近な医療情報の発信基地と位置付けている。
センターは病院に隣接し、06年度に市が県から購入した県立大学旧看護短期大学部図書館を整備した施設。病院職員の会議室などとして活用しているが、「市民に開かれた病院づくり」の一環として、患者や市民も利用できる図書室として1階の約100平方メートルを開放した。
図書は、2年前から病院側が買いそろえてきたもので、「病気」「くすり」「子育て」「食事」の4分野、計230冊。「病気」では、糖尿病やがん、心臓病などの分かりやすい本が中心で、闘病記録もある。当面は貸し出しはせず、閲覧(無料)に限定する。
畳以外の閲覧コーナーは約10人分。開館は平日午前10時~正午と午後1~4時。設置のパソコン2台でインターネット閲覧(無料)やプリントサービス(有料)もする。
入院患者は、図書を閲覧後、医師に治療や投薬の詳しい説明を求めることもできるという。今後、蔵書を順次増やし、将来は貸し出しも検討する。
12日は開館記念で、医師4人による脳卒中予防や骨粗しょう症治療などの講演会があった。今後も図書室で患者や市民対象の講演会を開くという。【松井圀夫】
【関連ニュース番号:0902/61、2月7日】
(2月13日付け毎日新聞・電子版:同日付け朝日・電子版も報道)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20090213ddlk25040505000c.html
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000000902130002