嘉田知事が出した芹谷ダムの計画中止に対する公開質問状の回答について、彦根市の獅山市長は抽象的で、納得できない内容だとして再度、質問状を提出しました。
この中で獅山市長は、20日、知事から受け取った回答について、河川のバランスという理由で中止を判断したとしているが、抽象的で治水対策などの具体的な説明は何らされていないとしています。その上でダムに代わる治水対策として川底にたまった土砂を取り除くとしているが、洪水の時には、びわ湖の水が逆流して、その効果はないとしています。
また「多くの方々から意見を聞いた上で、判断した」としているが、関係自治体の首長や流域住民の意見が反映されていないとしています。
(11月21日、NHK大津放送局・電子版)
http://www.nhk.or.jp/otsu/lnews/03.html
【芹谷ダム建設:中止問題で、知事に再質問状/獅山・彦根市長】
県営芹谷ダム(多賀町)の建設中止問題で、彦根市の獅山向洋市長は21日、公開質問状に対する嘉田由紀子知事の回答を不服として、再質問状を出した。
質問状では「回答内容は到底納得できない」と強調。知事の回答に「中止を公言するなら、同時に対案、対策を示すのが政治家の姿勢」とし、「その必要がないと考えるなら理由を明らかに」と求めた。また、「段階的に治水の安全度を上げて行くなら、基準と方法の具体的な回答を」と要求。段階的治水を決めた過程や、その正当性についてもただすなど10項目を再質問した。【松井圀夫】
(11月22日付け毎日新聞・電子版)
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20081122ddlk25010510000c.html