滋賀市民運動ニュース&ダイジェスト

編集:市民運動ネットワーク滋賀・事務局(TEL:FAX077-522-5415)

【0811/20:最低賃金】7業種最低賃金8-12円上げを:滋賀地方審が答申

2008-11-04 23:57:45 | Weblog

 滋賀地方最低賃金審議会は、滋賀県の9業種中7業種で、産業別の1時間当たり最低賃金を8円(引き上げ率1・11%)-12円(同1・54%)引き上げるよう滋賀労働局にこのほど答申した。格差社会批判の高まりを受け、昨年並みの大幅引き上げになった。繊維と製鋼・鋼材の2業種は据え置く。12月20日から適用される。

 答申のあった7業種と最低賃金時間額は次の通り。

 紡績・織物726円▽ガラス・セメント・衛生陶器807円▽業務用機械器具808円▽計量器・測定器796円▽電子部品・通信情報機器790円▽自動車・自動車付属品810円▽各種商品小売738円

(11月4日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008110400030&genre=B1&area=S00

【0811/19:県教育基本計画育】環境学習など県教育基本計画まとめる:委員長らが嘉田知事に答申

2008-11-04 23:12:50 | Weblog

【写真:県教育基本計画について知事に答申する委員(大津市・県庁)】

 滋賀県教育振興基本計画策定委員会(委員長、秋山元秀・滋賀大副学長)は11月4日、今後5年間の県の教育施策をまとめた同計画について、嘉田由紀子知事に答申した。自然や地域と共生する力をはぐくむよう、琵琶湖など地域資源を生かした環境学習に取り組むことなどを定めている。

 計画は2006年度の教育基本法改正で、各都道府県で定めるよう規定された。今年6月の知事の諮問を受け、10月まで計4回、教育関係者ら委員19人が審議してきた。

 基本目標は「未来を拓(ひら)く心豊かでたくましい人づくり-みんなで支えあい自らを高める教育の推進」と定めた。具体的には、全国平均を下回っている全国学力テストの結果を生かした学力向上策や、離職や不安定就労という課題を踏まえたキャリア教育の推進などをうたっている。

 一部で数値目標を掲げており、県民1人当たりが借りる図書冊数11(07年度8・9)冊▽週1回のスポーツ実施率50(同42・1)%以上▽家庭教育協力企業締結企業数1200(同651社)社▽教師塾年間卒塾者200人-を目指す。

 今後は市町への意見照会や県議会への報告を経て本年度内に計画を策定する予定。

(11月4日付け京都新聞・電子版:9日付け毎日・電子版も報道)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008110400147&genre=F1&area=S00

http://mainichi.jp/area/shiga/news/20081109ddlk25100380000c.html

【0811/18:環境保護】伊吹山の自然保全へ一歩 :再生協議会、対策を具体化

2008-11-04 23:04:55 | Weblog

大勢の観光客が訪れる滋賀県最高峰の伊吹山。一方で「お花畑」や景観へのダメージも著しく、自然再生への取り組みが進もうとしている(米原市)

 滋賀県最高峰の伊吹山(標高1377メートル)で、自然環境の劣化が進んでいる。環境省、文化庁、滋賀、岐阜両県、地元自治体、自然保護団体などは今年、伊吹山自然再生協議会(委員29人)を設置、月内にも、2009年度からの具体的対応策や役割分担を決めようとしている。

 同協議会は、(1)お花畑の維持・復元(2)優れた自然景観の維持・創出(3)地域挙げてのエコツーリズムの確立-を目標に掲げる。

 「再生策」が検討される背景には、人気と裏腹に自然破壊が進んでいる点がある。伊吹山には、天然記念物の山頂草原植物群落(お花畑)などを楽しもうという人々が、京阪神や東海地方などから訪れる。06年は約41万人が訪れた。

 伊吹山では、固有種イブキタンポポを脅かすセイヨウタンポポなど外来植物の拡大や、お花畑での温暖化と手入れ不足によるススキや低木の繁茂、シカやイノシシの食害、観光客の踏み荒らしなどが指摘されている。靴に付いた外来植物の種、ごみのポイ捨ても問題だ。

 滋賀県は9月の臨時ワーキンググループ会合で、3つの目標を達成するための具体的取り組み案を提示した。

 お花畑の維持には、種子の流入を防ぐ靴裏洗浄装置の設置、年間32万人(06年)が通る伊吹山ドライブウェイの通行制限、登山者への受益者負担導入などを提案した。

 景観維持では、リフトや山小屋を景観に配慮した色に替え、石灰石採掘場跡の緑化をさらに進める。エコツーリズムでは、山の動植物や周辺の歴史を知るツアーの実施、ソバや伊吹大根など特産品の伊吹ブランド化などを挙げた。

 協議会の第3回本会合は11月下旬に開催予定だ。この取り組み案に沿って、自治体や環境保護団体などの役割分担も話し合う。

 協議会会長で伊吹山の植物に詳しい村瀬忠義さんは「財政難なので実施策に予算が付くかどうか」と話す一方、「近畿屈指のお花畑を守るために、まず登山道の柵設置とススキや低木の刈り取りをやりたい」と実効性ある再生策の始動に期待を寄せた。

(11月4日付け京都新聞・電子版)

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008110400032&genre=H1&area=S00

【0811/17:汚職】元助役に懲役2年8カ月の実刑判決:旧信楽町の汚職事件

2008-11-04 16:47:18 | Weblog

 滋賀県・旧信楽町(現甲賀市)の町有地売買をめぐる汚職事件で、大津市の不動産会社に便宜を図った見返りに現金1千万円を受け取り、親族の土地を9千万円で買わせたとして、受託収賄と第三者供賄の罪に問われた元町助役、服部純一郎被告(67)=甲賀市信楽町畑=の判決公判が11月4日、大津地裁であった。坪井祐子裁判官は「巨額の収賄事件で動機面でもくむべき事情は認められない」として懲役2年8カ月(求刑懲役4年)を言い渡した。追徴金は求刑通り1千万円とされた。

 判決によると、服部被告は町助役だった03年2月、不動産会社の社長(59)=贈賄罪の時効成立=から町有地を同社に売却するように頼まれた。服部被告は売却に応じなかった町長に対し、代金を福祉事業にあてることを提案し、同年8月に売買を成立させた。同月、同社の関連会社に評価額約5千万円だった親族の土地を9千万円で買い取らせ、9月には社長から現金1千万円を受け取った。

 服部被告は公判で「自分の進言だけで町有地の売却が決まったのではない」と主張。弁護側は、被告が親族の借金約1億6千万円の連帯保証人になり、精神的に追いつめられていたとして執行猶予つきの判決を求めたが、判決は「売却に向けて被告が果たした役割は大きかった。(借金も)わいろの収受を正当化する理由にはならず、甚だしい公私混同だ」と述べた。

【関連ニュース番号:0809/34、9月5日など】

(11月4日付け朝日新聞夕刊・電子版:同日付け京都・電子版も報道)

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200811040029.html

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008110400075&genre=D1&area=S00