「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

「水からの伝言」に????

2007-10-26 16:32:45 | 生活
水からの伝言」初めて聞いた言葉だ。これが、ブームとなっていたというのだ。

この説は、水の研究に取り組み「I.H.M.研究所」所長を務めるという江本勝氏が提唱しているものです。ガラスのびん二本に水を入れ、片方には「ありがとう」と書かれた紙を貼付け、もう一方には「ばかやろう」と書かれた紙を貼付け、それぞれの言葉を水に見せます。そのうえで、それぞれの水を少量ずつシャーレに分けて凍らせると、ありがとうの言葉を見せられた方は雪のような美しい結晶ができ、ばかやろうは結晶がばらばらに砕け散ったというのです。(「メディア・バイアスーあやしい健康情報とニセ科学者ー」松永和紀著・光文社新書)

ここまで読んで、「そんな、あほなぁ~」とつい口から出てしまった。(帰ってからネット検索したら、やはり「「水からの伝言」を信じないでください」というサイトもあった。
次に読み進めると、今度は三つのびんにご飯を入れて「ありがとう」と「ばかやろう」と何も書かなかった紙を貼って観察したら、最初に腐ったのは何も張らなかったご飯で、次はばかやろうで、ありがとうという紙を貼ったご飯はやや黄色くなったが大きな変化はなかったというのだ。
「これがほんとうなら、私は家中の食品などにありがとうと書いて貼るわ。冷蔵庫なんかで保存する必要なんかないやん!」と対面読書で読みながら思わず、毒づいてしまった。
さらに、読み進めるとこの話しがどれだけインチキ臭いかという説明だった。そんなのわざわざ書かなくても当たり前だろうと思う。
この「メディア・バイアス」という本は、マスコミが増長させて来たあやしい健康食品や世間に反乱するトンデモ科学報道に対して批判し暴いている。
いかにマスコミやTVに惑わされて来たかは、納豆ダイエット捏造騒動が暴かれ広く知れ渡ったと思う。実は、私はかなりいろんな物に惑わされて来たが、最近は素直に何でも信じなくなって来ている。特に、この本を読むようになってからはビックリすることが多い。
今、私がめげずに信じて続けているのは「黒酢」である。黒酢は、スポーツドリンクに入れたのを飲んでいるのと黒酢化粧水をもう15年ほど使っている。それと山に行くときや疲れたときのサプリメントのアミノバイタル。玄米ご飯に黒米や雑穀米を入れたのを食べたりしている。
最近、蝙蝠谷で復活を登れないのを嘆いていたらある人から、痩せる術を伝授された。これは、ナチュラルハイジーンと言って、取り敢えずは朝食は果物だけにして一週間続けるように言われ、三日程続けている。今まで、ダイエットはいっぱい試しているがほとんど効果がなく、このナチュラルハイジーンも半信半疑である。しかし、ちゃんと体重を測って継続中である。一週間はやってみるつもりだ。これは、苦痛が伴わないのでいい。
この世の中、いったい何を信じていいのか情報が氾濫し過ぎである。情報も正しい判断をして、種々選択をしなくてはならないので大変な時代だと思う。
図書館からの対面読書の依頼を受けるようになって、また情報量が増えている。自分の意志では絶対読まないだろうなぁと思う本も、必然的に読まなくてはならなくなる。それが自分の知らない世界であったりして、また興味を持ったりすることがある。
また情報が氾濫しているからこそ種々選択が出来、自分の考えも持てるのも確かだ。自分の興味以外のことにも目を向けさせてくれる朗読や対面読書は、私にも役に立っていると思った。

蝙蝠谷で平日クライミング

2007-10-25 09:32:12 | クライミング
昨日は、久しぶりにS労山の平日クライミングに入れて頂き、頑張って蝙蝠谷へ行って来た。我が家から、高速を使って2時間弱。下道を使って2時間半強。渋滞に巻き込まれると3時間以上になることもある。
私一人の運転だと、行くだけでかなりしんどい。RPが掛っていたりするともう少し根性が出るのだが、最近のへなちょこな私ではかなりの決意がいる。
そういう訳で重い腰をあげて行って来たが、行けば楽しい。それは平日なのに10名も人が集まり、和気藹々とそれぞれのルートを楽しんでいるS労山の人たちの人柄に寄るところも大きいだろう。それに私と同世代の女性が集まるのも魅力だ。平日にこんなに集まって、フリークライミングしている山岳会は少ないと思う。
この日は、もう何回か登っているコーナーをアップに登ったが、ヌンチャクを掛けながら登ったのは今回が初めてだった。自分でヌンチャクを掛けるにはもう一段上がらなくてはならず、いつもよりは気合いがいる。
岩には最初からヌンチャクが掛ってはいないので、クライミングはマスターが当たり前なので、それに慣れなくてはならないのだが、ついつい日頃甘えてしまっている自分に気付く。
そしてお目当ての復活であるが、やっぱりしんどいルートである。ちょっと、今回は良かったと思えるのは、トラバースのムーブが出来て来たこと。やっぱり、触っていると少しずつはましになって来るのかな?
最後に、アバガード10aを登る。このルートは蝙蝠谷に最初に来たころに確かTRで登って、10aにしてはずいぶん難しいなぁ、と思っていた。それ以来登っていなかったが、Kさんがヌンチャクを残しておいて下さったので登ってみた。一カ所、核心でテンションが掛った。しかし思っていた程、難しいとは感じなかった。次回もう一度登ってみたい。
この日、蝙蝠谷の静寂をやぶる出来事が起った。いつもみんなが集まって憩う上部のテラスの真ん中に、穴があいた。中が空洞になっていたようで、崩れたのだった。食事中の私の目の前での出来事で、慌てて避難した。一応みんなで、あたりに落ちていた石で穴は塞がれたが危険である。
よく考えたら、上部のハングだっていつ崩れて落ちるかも知れないのだ。そう思うと、少し怖くなってしまった。


慌ただしい日々

2007-10-22 18:57:41 | 生活
一週間、慌ただしく過ぎてしまう。一週間に一回のペースでしかつぶやきが書けていない。涸沢の紅葉からもう一週間か…。早いなぁー。今日、涸沢ヒュッテのHPを見てみたら、もう真っ白だった。
土日で行った蝙蝠谷も、もう大分寒くなってしまっていた。ダウンを持って行って、笑われてしまったが、とても重宝した。
今回は、「道の駅みき」という三木市にある道の駅で一夜を明かした。ここは蝙蝠からやはり30分程のところにあり、とても大きくて綺麗で設備も充実していた。夕食も、ちゃんとしたレストランでとれる。お風呂があれば申し分ないのだが、風呂は近くの竹乃湯温泉に入った。ここは、最近改築されたようでとても綺麗。入浴料金が340円というのは嬉しい。そのかわり、石けんやシャンプーは備えていない。
結局、帰るのが面倒なので車中泊にしたが、やっぱり蝙蝠はルートが厳しいせいか蓮ちゃんは疲れる。さっぱり、調子は良くなかった。テンションだらけの各駅停車ながら、2日目に復活のハングを越えられ終了のカラビナにザイルが掛けられたのが、唯一のお慰みでささやかな喜び。こんな状態なのに、遠くまで足を運ぶにはかなり気力も必要だ。

今日は、近くの山田池公園で昼の一時、朗読の仲間と視覚障害者の友人とで鍋を囲んでのんびり過ごす。公園は日差しがあれば暑いくらいだが、吹く風は心地よく気持ちが良かった。広い公園内は、平日ということもあって人は少ない。
こんな体に優しい日も必要だと思った。
明日は、ほったらかしの母の顔を見に行こう。



涸沢/穂高/紅葉の山旅

2007-10-15 03:03:11 | 登山
山での生活はシンプル。歩いて、食べて、寝る。それだけ。涸沢では、夕方帰ると食事をしてそれで暗くなると寝るだけの生活だった。
きのうは、山の片付けもそこそこに宇治の志津川にクライミングに行って来た。さすがに疲れて帰って食事をしたとたんに、ばったんキュー。山での生活の延長のままだ。
ところが、真夜中に「もう寝てたん?」「うん!」と寝ぼけた私。「ごめん」「……?! 誰に掛けてるのん?」「……??? すみません!」間違い電話に起こされてしまう。時計を見たら午前1時前。なんたる非常識。
あまりに早く寝すぎたせいか、もう寝られない。仕方がないので、PCの電源を入れてブログを書き出した。

涸沢にはもう何度行ったか数えきれない。そのほとんどが夏で、5月の連休に1回と紅葉の季節に1回行っている。しかしいつでも自然は同じ顔を見せてくれる訳ではない。以前行った1998年の涸沢の紅葉は、行った日が悪かったせいかも知れないが、ひどい物だった。
しかし涸沢の紅葉は雑誌などの写真で見ると、そんな物ではない。とにかく、日本一の紅葉だという。一度は見てみたなぁ、と思っていた。それも、最極上の紅葉が見たいものだと常々思っていた。
夏の暑い日が長く続いて急に冷えると、その年の紅葉は綺麗だという説が何かに書いてあった。今年の夏は、30度を越える猛暑続きだった。もしかしたら…、と思い9月の上旬ごろから涸沢ヒュッテのHPの紅葉情報を毎日見ていた。案の定、猛暑の影響で紅葉が遅れていた。
雨は嫌なので、いつ行くかは賭けである。「紅葉まっさかり」という文字が9日のHPの表紙に突然ネオンサインのように点滅した。そして11日は雨の予報だったのが晴れマークに変わっていた。というわけで、10日の夜の出発を急遽決意した。
最近は小屋泊まりばかりだったが、隙間程のスペースで寝る小屋には魅力はない。混雑を予測してのテント泊にした。久しぶりのことで、少し自信はなかったがこれも心配には至らなかった。
横尾から見上げた屏風岩も少し色付いていたが、本谷橋を過ぎて徐々に期待も膨らんで来た。黄色や赤やオレンジのアーチの中を登っていると、行き交う人に思わず「綺麗ですね~」を連発していた。こんなときに「綺麗」という言葉しか出て来ないのが不思議だ。いつの間にかザックの重さを忘れてしまっていた。
登るにつれてますます綺麗になっていく。この秋色のグラデーションは、何ともいえない。子ども頃から、春の色より好きだった。暖色系には心和ます効果があるように思う。涸沢カールが遠くに見えたときには、人々の感嘆の声があちらこちらから聞こえて来た。私もその中の一人だった。
そこからは、いつもはうんざりとする長い登りが待ち受けているのに今回は苦にもならず、却って気持ちはウキウキするばかりだった。
やはり今回は期待を裏切らなかった。穂高を配したこの涸沢カールの景色は、まさに日本一ではないかと私は思った。この色彩の中にいられるのは、なんという贅沢なことだろう。どんな素晴らしい絵画にも勝っているように思うのは私だけだろうか。
予想通り小屋の混雑は悲惨だったようだが、テン場は割に空いていた。今回ばかりは、小屋のテラスのたくさんの人もそれほど気にはならなかった。
今回は2泊できたので、1日はザイテングラードから登り北穂高岳まで稜線を歩いて来た。夏に比べると稜線上まで登る人は少なく、上から見るとカールの喧噪は嘘のように静かだった。
秋満腹の山旅だった。

  

3ヶ月ぶりの蝙蝠谷

2007-10-08 12:40:51 | クライミング
いつものことだが、夏の間はクライミングへの意欲が喪失し、未だに積極的な気持ちにはなれず、蝙蝠谷の厳しさを思うと気後れのしっぱなしだった。我が家からは遠いということもあり、それも気後れの一因にもなっていた。
しかしとうとう重い腰を上げ、蝙蝠谷に行って来た。記録を見ると7月2日以来で、3ヶ月ぶりだった。6日は出発時からぐずぐずしていたのもあるが、連休のためか渋滞もしていて岩場に着いたのは12時半頃だった。連休とは思えぬ程蝙蝠谷は静かで、2日とも私たちも含めて4パーティー8名だった。
もういいでしょうでアップ後、気持ちが乗って来ないTがパインルーフ11aに取り付いたので、トップロープで2回程登ってこの日は終わった。このルートは初めてだが、11aにしては難しいしパワーもいる。
気後れの後遺症のせいか、この日は復活には触らずに終わってしまった。やる気のなさが表れている。しかし、物足りなさは拭えず、次の日もまた来たくなっていた。
最初は日帰りのつもりだったが、来るときの渋滞を思うと帰って再び来る気力がないので、道の駅を探して車で寝ようということになった。駐車場に向かう途中で、ちょうど散歩をしていた女性に出会い道の駅を尋ねると三木と淡河にあるという。
近そうなので淡河道の駅に向かった。20分程で着いた。ここは、何故か臭う。道の駅にあった案内板に地図があって、近くに牛舎があるというのがわかり納得した。ここは田舎で田んぼが広がり、彼岸花がまだ咲いていて、のどかな風景だった。道の駅には、十割蕎麦という看板があったが、5時半過ぎだというのにもう閉店していた。
しかたなく、近くのコンビニで弁当とビールを買い込み、ベンチで夕食をとっていたら猫が近寄って来た。この道の駅をネグラにしているホームレス猫のようだ。それにしては、お上品で可愛いい猫だった。
次の日、衝原の駐車場が開く時間の9時にはまだ大分あったので、近くの「淡河八幡神社」に行ってみた。ちょうどこの日は秋祭りだったようで、準備のために大勢の人が忙しく立ち働いていた。
それから衝原に向かったがまだ時間あったので、三木の方面に車を走らせた。途中でダムの展望広場があった。朝早くから、車やオートバイがたくさん停まってる。とくにオートバイが目立った。新しい型のオートバイが多い中で、ハーレーの中古車と、アメリカから逆輸入のホンダ車が凄い。ホンダはキンキラキンに装飾され、一段と目立っていた。
岩場に向かうと、こんなに早いのに一人すでに来ていた。少し蒸し暑い気がするが、快適だ。もういいでしょうでアップ後、昨日の続きのパインルーフに取り付くが、カチを持つ指先が痛い。ハング下で下りて来て、なさけない気持ちになる。あとから来た男性二人が、復活に取り付いていた。
そこで登らなくては来た甲斐がないではないかと気持ちを奮い立たせて、次に登ることをした。心臓がパクパク鳴る。こんなことは、久しくなかったことだ。3ヶ月のブランクはかなり気持ちも後退させていた。
しかし、登り出すと手順は意外とよみがえって来た。4ピン目を取りに行くときに大落ちしてしまい、それで踏ん切りが着いたようだ。後は手順を復習しながら、テンションを掛けながらも終了点まで行けた。真ん中位で下りて来るのではと思っていただけに、予想外にうまく行ったように思う。かなり、怖じ気づいていたので、ホッとした。これでまた、頑張ろうという気持ちが「復活」したようだ。
近頃、RPという成果はなかなか望めなくなって来たが、こうしてまたモチベーションがでて来たのは嬉しいことだ。
蝙蝠谷に行って良かった。
連休3日目の今日は朝から雨模様。起きたときには、かなりの疲労感が残っていた。体がギーコギーコ悲鳴を上げている。こんなことは久しぶりのことだ。