「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

マルチメディアデイジー図書「目と耳から学び楽しむ」について

2016-11-04 08:18:00 | 読書
昨日、枚方市中央図書館主催の「目と耳から学び、楽しむ!」と題するパネルディスカッションに参加してきました。
発達障害のある子どもたちへの読書支援にマルチメディアデイジー図書を実践して使われている方が三人講師として招かれてお話しされました。
私はデイジー図書(視覚障害者のための録音図書)に関わってきていて、マルチメディアデイジー図書についても興味を持っていたので参加してきました。

本は、活字の印刷された紙という固定観念からはすでにダブレットで読書という時代になっていることは自覚していましたが、私はただ紙からパソのコンになっただけという意識しか持っていませんでした。
しかし、読書というのが、本の字を読むというものからパソコンやタブレットを字や挿絵も図、写真も見られて読んでくれ、スピードも字の大きさも調整できて、すごい時代が来ていたんだと素直に受け止めました。

今回の講演をされている方は、なんらかの形で障害がある子どもの教育に関わっている方です。そのなかで、発達障害のために字を読むことが困難な子どもの教育やただ読み書きが不得手な子どもにもにかなりの成果があるという実例を発表されていました。
今のところは著作権法でマルチメデイアデイジー図書もデイジー図書も障害のある人が対象でないと図書館も著作権法があるので作成できません。
個人が作成して誰にでも配布するというわけにはいきません。

話は飛びますが、私は最近昔の本を引っ張り出して読もうと思ったらまず活字が小さいので読書意欲がなくなるということを時々感じています。知らないうちに読書離れしている理由に字の大きさがかなり影響していることに気がつきました。
これがあれば、老化してきた私たちにも役に立つのではないかと思いました。そしてもっと読書が楽しくなるのではないかとも……

今のマルチメディアデイジー図書の現状がよくわからないのですが、決して限定して使用者を狭めることはないと思いました。
今は著作権法で読者を限定せざるをえないのが現状ですが、広く一般に広まって欲しいと思います。そう思うのは老化による身体能力の落ちてきたことを自覚する私だけでしょうか。

これからますます高齢化社会になる世の中にも役に立つと思います。
またこのような読書の楽しみ方を選べるというのもひとつの読書法としてあってもよいのではないかとも思いました。(このことについては、賛否両論が出て来るとは思いますが…)

何か新しいことを知るということは、次へのステップになり私の生きがいなのかもしれませんね。

マルチメディアデイジー図書についてはこちらで詳しい説明がありました。
https://www.jla.or.jp/portals/0/html/lsh/redheel.html