「いくさんのお部屋」つぶやきNo.3

日頃の何気ない日常をつぶやいています。

京都「愛宕山」へ

2017-05-16 20:55:00 | ハイキング
5月14日(日曜日)愛宕山へ登ってきた。
京都の山岳会に入っていたので、愛宕山はトレーニングの定番の山と言うことだったのでもう数えられないほど登っている。

今回は、娘がどこか山に行きたいというので近場のお手軽に日帰りできるところということで愛宕山に登ることにした。
ルートはできるだけこの山の良さを味わってもらいたいということで私のお気に入りの場所を巡るということで決めた。
清滝→表参道→ケーブルの駅舎跡→愛宕神社→愛宕山三角点→裏参道の月輪寺→空也の滝→清滝

愛宕山にケーブルの軌道跡が残っていてそこを歩いたのいは、2002年8月25日のことでした。(当時の報告
それから、この愛宕山頂上駅舎がどうなってるのか気になり愛宕山に登ったときにはいつも立ち寄っていた。
今では駅舎への道も駅舎前の広場も綺麗に整備されているが、私が最初に行ったときはかなり荒れていた。線路の軌道もその後にもう一度歩いたが、マーキングされていて歩きやすく倒木なども片付けられていた。

この日は日曜日ということもあってか、家族連れや団体などで賑わっていた。頂上の広場は八重桜が満開で人出も多くお花見の雰囲気を醸し出していた。

その点、三角点や下山時に下った裏参道は数組に出会っただけで、空也の滝には誰もいなかった。

やはり山は静かな方がいい。

表参道登山口は鳥居を抜ける9:40


愛宕神社へは4.2キロの道標


しばらく登るとケーブルの軌道跡が見える9:43


10:02


五合目の休憩所10:50


京都の展望が開けるが黄砂の影響か鮮明ではない10:55


この辺りから杉の巨木11:05


新緑緑が杉の巨木の間から美しい11:07


水尾の別れで大休止して登り始める11:39


水尾の別れから少し登ると、石でマーキングしてあるところを右に入ると廃墟の形跡がある11:41


まっすぐに延びる道を進むとツツジがあちこちで美しい


駅舎に続く道は綺麗に整備されていた。倒木一本残されていたが潜れる11:45


突然開ける広場に立つ駅舎跡は蔦と新緑で装飾されていたが何回来ても異様な雰囲気11:49


1階綺麗に掃除がされている


2階のテラス


2階


2階の窓から広場を見下ろす11:55


登山道へと戻る


黒門、やっと愛宕神社の境内に入る12:27


黒門の入り口にあった看板より


境内の広場の八重桜が美しい


愛宕神社へはこの石段を登る13:00


愛宕神社(この奥に)


愛宕神社からの下りの石段13:15


昼食後三角点へ向かう(途中の杉林)道標がなくわかりにくい14:00


三角点14:08


三角点からの眺め




月輪寺15:20


空也の滝(何回来ても独特の冷気を感じる不思議な場所)峡谷は荒れていた16:30



清滝着17:10


一緒に行った娘は子供の頃に連れて登ったことのある愛宕山だったが、全く記憶になかったようで喜んでもらえたようだ。仕事の合間の山行きで近場となったが、次回はもう少しスケールの大きな山に行きたそうだった。
愛宕山は京都では家族連れで登る気楽な山という印象だが、信仰に根ざして古くから登山されていた山だけに、立派な神社やお寺が奥深い山中にあったりして独特の雰囲気がある。
それが愛宕山の良さだと思うがけっこう厳しい辛い登りがあって、この日も小さな子供の泣き声を聞きながらの賑やかな登山となった。
ここには、平日に行くべきだと改めて思った。
私には良いトレーニングとなった。



伊吹山春の花を楽しむ

2017-05-09 22:01:00 | 登山
昨日5月9日は伊吹山に春の花を見たくて登ってきた。
夏野菜の植え付けもほぼ終わり、この日は晴天でチャンス到来だった。
朝6時に自宅を車で出発。米原ICで降りなくてはいけないのにまた関ヶ原ICまで行ってしまった。
セツブンソウを見に行った時にも同じ失敗をしてしまった。おかしいなと思っていたら、北陸自動車道に入ってから米原の出口があるのだった。ナビはちゃんと北陸自動車道へ導いているのに、私は名神に出口があると思い込んでいた。
全く学習能力がない。

それでも、7時45分には三ノ宮神社の鳥居の前の駐車場に着いた。間違えなければ、1時間半以内に到着できていたことになる。
さっそく用意をして鳥居をくぐり、受付で入山料300円を支払い登山届けを記入して8時過ぎに出発。

一合目までは鬱蒼とした樹林帯を進む。花はシャガとカキドオシ、白い小さな花を見つけるが花は多くはない。一合目は伊吹高原荘という旅館がいきなり目には入ってきた。ここからは草原の中をひたすら登る。朝上野に入った時の気温は11℃だったがどんどん暑くなり汗ばんでくる。一合目ごとに小休止。

3合目までがずいぶんと長く感じる。ベンチでしばらく休憩していると肌寒く感じる。3合目はお花を保護するためにフェンスで囲われている。フェンス入り口から入ってみるがフデリンドウやヤマエンゴグサなど少し見かけるが、時期が早いのかお花畑というほどの花は見られない。本来ゆっくりこの辺りを散策するのがいいのだろうが時間もないので先に進む。

3合目を歩き出すとクサボケのオレンジが登山道に沿って目立つ。4合目から5合目あたりは低い樹木の新緑が美しく、スミレの群生が下草になり自然のアレンジメントになっている。このあたりは早春の色合いがあり一番美しく輝いて見えた。疲れも忘れ写真を撮りまくる。

五合目のベンチと売店はやり過ごして7合目まで一気に登りここでしばらく休む。上を見上げるとかなり前を行く人が小さく見える。12時までに頂上に行けると思っていたが甘かった。7合目ですでに12時だった。8合目のベンチでまた休憩。そして13時にやっと頂上の稜線にたどり着いた。

ここからは右に行き一等三角点を目指す。雪がまだ残ってる。登山道の横はホソバノアマナの群生だった。その中にショウジョウバカマ少し咲いている。やっと大パノラマを眺めながら昼食となった。とにかく風が強くて寒い。持っている服は全て着てやっと落ち着いた。

頂上には、お花をめぐる登山道が東遊歩道、中央遊歩道、西遊歩道と3本ある。やはり、フェンスで保護されている。時間がないので日本武尊像から中央遊歩道を経て西遊歩道を周り下山することにした。この遊歩道の中もニリンソウなどまだ蕾で時期的には早すぎたようだ。

下山は登る時から抜きつ抜かれつしていた若い女性二人と他愛もない話をしながら一気に下山したおかげでとても早く感じた。実際は約2時間で降りたので、登りに比べるとかなり短時間で降りられた。

ずっと昔(1997年5月4日)伊吹山には登ったことがある。頂上から北尾根を通って帰宅したことは覚えているが、記憶が定かでない。強風と霧雨の中視界もなく、日本武尊の像の前で写真を撮った記憶と北尾根のカタクリの群生だけが残っているだけだった。
記録が残っていたので見てみると、頂上まで2時間45分で登っている。20年前で50歳前と年が若いこと、今回は写真を撮りながらということもあるが体力の衰えを感じる。もう、無理はできないなと思う。

しかし、今回は花を見たいという目的があり衝動的に行ってしまったが時期的には早かったようだ。春の花を見るにはもう少し遅いほうがいいようだ。とはいうものの、ベストの日を選んだところで全てを見て満足できるというのはまずないだろう。
伊吹山はこれから少しづつ時期をずらして7月の初めまで花のシーズンは続くのだろう。今年も何度か訪れていろんな種類の花を楽しみたいと思うのだが、この登山道はこれからはさぞかし暑いことだろう。
しかし自分で運転して日帰りが出来て、花も楽しめる。
こんなにいい条件の山はそうないだろう。

次は5月の終わりかな……
いったいどんな花が待っていてくれるのでしょう。
今度は、3合目もゆっくり巡ってみたいものだ。

三ノ宮神社からスタート


登山道入り口


一合目までは樹林帯


カキドオシ


コキンバイ


一合目にある伊吹高原荘


キランソウ(別名「地獄の釜の蓋」と言うらしい)


ニョイスミレ


タチツボスミレ


フデリンドウ


三合目から見た伊吹山


三合目からの登山道にクサボケ


コキンバイ


タチツボスミレ


四合目から五合目のスミレの群生


この辺りはスミレの群生と新緑が美しい


オドリコソ(色が薄いピンクで大きめ)


ニリンソウ


ニリンソウ(イチリンソウと見分けにくい)


ヤマエンゴグサ


ヤマネコメソウ


何か芽が出ているようだが…?


五合目からの伊吹山


ムラサキキケマン


ヤマエンゴグサ


六合目あたりからの眺望


???


七合目ここで大休止(疲れた)


平等岩が見える(円空、播隆もここで修行したと伝えられているらしい)


八合目あたりからの眺望


九合目あたりの急登


遊歩道を三角点に向かうとアマナの群生


アマナ


まだ雪が残っている


ショウジョウバカマ


ショウジョウバカマとアマナ


アマナ


頂上の碑(とにかく風が強くて寒い)


日本武尊の像


ニリンソウの蕾


ニリンソウ


セントウソウ???


イチリンソウ


この時期の頂上はお花の時期としては早かった。頂上付近はまだ早春といった感じである。頂上の周遊道だけでもかなり長い。コースタイムでも西ルートと東ルートを回れば2時間となっている。お花を見ながらだともっと時間がかかるだろう。頂上の花が一番多いときは7月の初め頃だと思う。車で頂上目指してゆっくり頂上のお花を楽しみながら散策すつのもいいかもしれない。
でもこの時期は人も多いだろうなぁ…



クレマチスにたくさん花を発見

2017-05-06 22:23:00 | 雑感
今日、クレマチスがいっぱい紫の花を咲かせていた。
クレマチスのことを母はテッセンと呼んでいた。

母が実家で一人暮らしをしていた頃に、茶の間から見える裏の畑にかなり蔓を延ばした紫の派手なテッセンがあった。咲くと大喜びをしていた。
晩年は入退院を繰り返すようになり、母の育てていた花や庭はどんどん手入れも出来ずかなり荒れてきていた。
テッセンもどうなっていたかは、そのころから記憶にない。
そしてとうとう一人暮らしにも限界が来て、その荒れてしまった菜園に家を建て同居した。

今日咲いたクレマチスは、母が最後の入院中買ったプレゼントだった。
しかしこのテッセンを母は見ることなく逝ってしまった。
今年の3月に母の三回忌も終えた。

実家にあったテッセンと似ていて目に留まり、病院から退院した時に見たら喜ぶだろうと思って買たものだった。
私は、花好きな母に誕生日や母の日などに鉢植えの花などプレゼントをしていた。そして母はかならず、花が終わると鉢から庭に移して育ててくれていた。
今の庭にも私がプレゼンした鉢植えが庭木となり残ってるものもいくつかある。

昨年鉢を大きめのに植え替えておいた。
2年目の今年は蔓をぐんぐん伸ばし、塀の鉄柵に絡みついた。
蕾をたくさん付けていたのも、毎日の観察で確認済みだった。

夕食の野菜を畑に収穫しようと玄関のドアを開けるといきなりクレマチスの紫が目に飛び込んできた。
クレマチスって順番に開花するのではなくて、いっぺんに花を咲かすというのを初めて知った。
庭から塀まで延びてきていた白モッコウバラと見事なコンビネーションをなしていた。
クレマチスの鉢植えを母に手渡すことは出来なかったが、きっと母はこのクレマチスを見ているに違いないと思う。

庭を眺めていると、かならず母を思い出す。
「花を見て怒る人はいない」「花をあげると笑顔になる」母の口癖。
縁側に座り「綺麗やなぁ~、あれは何という花?」「緑が綺麗やなぁ~」などと庭を眺めて話す何でもない会話。

母のいない家は空虚だとしばらくの間思っていたが、しっかり存在を残しているなと思う。それも四季折々に変わる庭と花を通じてのたくさんの思い出と共に。

玄関で母を待っていたクレマチス


今日開花したクレマチス