李琴峰著「彼岸花が咲く島」2021年芥川賞受賞作品を図書館で借りて読んだ。取り敢えず、今は乱読だ。今の若い作家はどうもわからんと避けてたが、この作家は私との相性はとても良かった。経歴をネットで見たら日本語の勉強をしょうと思ったのが日本の小説をたくさん読みたいからということだったらしい。その中の好きな作家に私が高校生の頃好きだった安部公房(訂正 李琴峰の一作目「独り舞」を次に読んでいて、この中に日本語に興味を持つきっかけになった作家が二人出てきた。村上春樹と太宰治だった。ネットで見たときに早とちりして安部公房と勘違いしていたのかな?)とが入っていたのも気になった。全般としては一気に読んでしまい、この後もこの著者の本を図書館で数冊リクエストしたので面白かったのだろう。
女性が権力を持つが平和でのどかな島に流れ着いた傷だらけの少女が主人公。この島は女性が神事で国を統治していてノロと呼ばれている。私はその時点で卑弥呼を彷彿させられていた。しかし、過去も現在も混ざったような構成で、未来の理想郷の話かなと私は考えながら読み進めていた。本としては最初は日本語(本来の日本語ではなくて島で話されている作られた言葉)と女語(ノロが話す言葉で古典的な日本語でひらがなで書かれている)で構成される会話が、読むにつれて慣れてて気にならなくなった。著者は台湾出身で日本語堪能ならではの小説だとこの本では感じ感心した。
そして、現在の中国、台湾、日本の狭間で生きてきた著者らしい小説でもあったと思った。
最後に女性が統治して平和に暮らすこの島が果たして未来に理想をもたらすのかは、本の最後にも課題として残されているが一度試してみてもいいのではと私は思ってもみた。女性天皇も私の目の黒い内にみたいものだ。
女性が権力を持つが平和でのどかな島に流れ着いた傷だらけの少女が主人公。この島は女性が神事で国を統治していてノロと呼ばれている。私はその時点で卑弥呼を彷彿させられていた。しかし、過去も現在も混ざったような構成で、未来の理想郷の話かなと私は考えながら読み進めていた。本としては最初は日本語(本来の日本語ではなくて島で話されている作られた言葉)と女語(ノロが話す言葉で古典的な日本語でひらがなで書かれている)で構成される会話が、読むにつれて慣れてて気にならなくなった。著者は台湾出身で日本語堪能ならではの小説だとこの本では感じ感心した。
そして、現在の中国、台湾、日本の狭間で生きてきた著者らしい小説でもあったと思った。
最後に女性が統治して平和に暮らすこの島が果たして未来に理想をもたらすのかは、本の最後にも課題として残されているが一度試してみてもいいのではと私は思ってもみた。女性天皇も私の目の黒い内にみたいものだ。
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