一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

橋本のバカ

2023-07-21 23:47:08 | プライベート
元将棋八段の橋本崇載氏が逮捕されたニュースは衝撃だった。20日朝、S県に住む元妻の実家に押し入り、刃渡り12センチの鍬で、元妻と父を襲ったというのだ。
むかし内藤國雄九段が「将棋世界」に、「将棋指しだって犯罪に手を染めることはあるかもしれない。だがそれは小さな犯罪で、大きな犯罪にはならない」という意味のエッセイを書いていた。
その心は忘れたが、将棋を指している者なら数手先を読んで、クレバーな判断をするから、というようなところだと思う。
しかし今回の件は穏やかではない。世の中には、子供を冷水責めや熱湯責めでなぶり殺しにする鬼畜がいるが、彼らは「しつけのためにやった」というエクスキューズがある。しかし「鍬」を持ち出しては、本人にその気がなかったとしても、殺人未遂が適用されてしまう。
驚いたのは、昨年6月、元妻への名誉棄損で、懲役1年6月、執行猶予4年の判決を受けていたことだ。
イエローカードを食らっている最中なのにこんな蛮行をしたら、即レッドカードだ。なんたるバカか。
橋本氏については以前も書いたことがあるから重複を避けたいが、でも書くが、橋本氏は元A級、竜王戦元1組である。これは一流棋士の証であって、今後ふつうに将棋の精進を重ねるだけで、食い扶持に困ることはない。これは人間が生活を送っていくことにおいて、相当なアドバンテージである。
ところが橋本氏はそれを蹴ってしまった。棋士が引退どころか退会をしたら、時間はあり余るほどある。だけど時間があっても有意義な使い方をする人もいれば、過去を振り返ってグジグジしたり、よからぬ妄想をしたりする者もいる。その悪いほうに行くのが私であり、橋本氏だった。橋本氏は、あろうことか元妻に復讐、というか逆恨みの炎を燃やしてしまった。「あんでるせん」のマスターも言っていたが、人間、余計な時間があると、ロクなことを考えないようだ。
それにしたって「鍬」は、いかにもまずい。これ、一緒に持って列車などに乗ったらその時点でかなりヤバイから、現地で調達したのだろう。そこはやや短絡的ともいえるが、仮に実行を完遂したとして、とうてい逃げきれないから、早晩逮捕される。となったら、所期の目的である息子さんの奪還は、半永久的に閉ざされてしまう。元A級八段は、この簡単なロジックが、どうして読めなかったのか。しかもこれ、3手の読み程度の事柄である。
橋本氏は、刑務所で頭を冷やしたほうがいい。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする