一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

7月2日の大野・植山教室(3)

2016-07-10 00:06:22 | 大野・植山教室
振り駒で私の先手となった。▲7六歩△8四歩に、私は四間に飛車を振った。
Sato氏は角道を開けずに△3一角~△5三角。飯島流引き角戦法か。
「大沢さんって、飛車振りましたっけ?」
珍しくSato氏がつぶやいた。
「2割ぐらいですね。たまに振ります」
相居飛車にすれば、Sato氏は得意の右玉でくる。相手の得意から逃げるのが私流なので、多少不得手でも飛車を振り、相手を左玉に限定したわけだった。
奥では遅れてやってきたHon氏が植山悦行七段に挑んでいた。何度も書くが、ここまで遅れたら、私だったら教室に来ない。
私は向かい飛車に振り直し、▲6八角~▲4六角とのぞいた。

第1図以下の指し手。△6五歩▲7三角成△6六歩▲同金△6四角▲8二馬△同角▲8三飛△6四角▲5五歩△5三角▲5八飛△3五角▲4六桂△7九角(第2図)

△6六歩に▲8二馬と飛車を取るのは、△6七歩成が厳しい。落ち着いて▲同金と取った。
しかし△6四角と馬を消しにこられると、振り飛車はそれほどでかしていない。左桂が働いていないのが痛いのだ。
▲8三飛はこう打ちたくなるところ。ほかに代わる手も分からなかった。
△3五角に▲4六桂はもったいないが、後の▲3四桂を見ている。
Sato氏は△7九角。次に△5七銀を狙って厳しい。

第2図以下の指し手。▲5四歩△5七銀▲7八飛△6八角成▲同飛△同銀成▲8五飛成△4四角▲5五金△5七歩▲4四金(第3図)

受けてもしょうがないので、私は▲5四歩と取り込んだ。しかし▲7七桂がベターだったかもしれない。
△5七銀には▲7八飛とし、飛車角交換を甘受した。この飛車が角と交換になるなら、先手も不満はない。
▲8五飛成△4四角▲5五金はこんなものだろう。若干先手が苦しいが、飛車金を働かせないことにはどうしようもない。
Sato氏は狙いの△5七歩。私は勢いよく▲4四金と取った。

第3図以下の指し手。△4四同歩▲5三歩成△同金▲8六角△5八歩成▲5三角成△4九と▲8一竜△5一歩▲同竜(第4図)

▲4四金には、無視して△5八歩成がイヤだったが、あまり考えないことにした。
本譜は△4四同歩。私はほっと胸をなで下ろして、▲5三歩成。先の▲4四金が通ったから、今回も通ると思った。
果たしてSato氏は△同金。しかし次の▲8六角はしくじった。ここは当然▲5九歩(参考図)と受けるところで、これならまだ大変な将棋だった。

Sato氏はさすがに△5八歩成。以下金の取り合いは必然だが、▲4九同銀は後手を引いて先手が負ける。▲8一竜の突っ込みは当然だった。
△5一歩にも読み筋とばかり▲同竜としたが…。

第4図以下の指し手。△3一金打▲同馬△同金▲4九銀△5九飛▲同竜△同成銀▲3九金△8八飛▲5八歩△8九飛成
以下、Sato氏の勝ち。

△3一金打が強防だった。私は▲同馬と取るよりないが、ナナメ駒を渡すため、△同金(△同玉は詰み)で先手玉に詰めろがかかってしまった。そこで▲4九銀とと金を外したが、これでは先手が負けになってしまった。
以下はSato氏の手堅い指し回しに屈した。
感想戦はOg氏を交えて行われた。本譜▲4四金には、手抜きで△5八歩成とし後手勝ち、がOg氏の読み。▲5三歩成の時も同様だった。
ということは、私の▲8六角がやはり敗着。▲5九歩と我慢すべきだった。
私としては、中盤の駒損が最後まで響いた。

チャイルドブランドは、U君とSar君が空いていたが、私はU君を誘って練習将棋を指す。U君は数々の大会で入賞歴がある、強豪だ。ちなみにお母さんは、「謎の美女・祥子」に似ている。
私の先手で、中飛車に振った。U君は急戦の気配で、△6四銀と出る。私は▲5五の位を取り、わるくない。
と、U君は△2二玉と深く逃げ、△3二銀。左美濃に組んだ。
U君の作戦には不思議なところがあって、急戦かと思えば銀冠に組み直したりして、時間差的持久戦を採ることがある。本局もそんな感じだ。

第1図で私は、▲2九飛。するとU君に△5五銀と歩を取られ、びっくりした。
私は時々この類のポカをやる。この1歩損は痛いが、気を取り直して指すしかない。
以下、神経を遣う攻防が続く。優劣不明のまま終盤戦を迎えた。

第2図以下の指し手。△7四飛▲5三角右成△同金▲同角成△7八飛成▲5八歩△4七金▲2八玉△3七金▲同金△4八銀(第3図)

△7四飛には▲5三角右成と飛び込むしかない。
△4七金には▲同銀、▲同金が本手と思ったが、読み切れない。後の△2六桂を避ける意味も兼ね、▲2八玉と寄った。
U君は△3七金から△4八銀。これは詰めろなのか?
私は詰まないと見て、相手玉に詰めろを掛けた。

(つづく)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする