一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月8日の大野・植山教室(後編)

2015-03-27 00:12:10 | 大野・植山教室
Hag君とは以前1局指したことがある。私の中飛車だったが、中盤の捌きに失敗し、惨敗だった。感想戦では「居飛車の△9四歩は必要だけど(私の指した)▲9六歩はムダ手」と厳しくやられ、二度負かされた気分だった。
本局、勝敗はともかく、恥ずかしくない手を指すことだけを心掛けた。
さて、当然私の先手と思いきや、Hag君は駒を振る。そして私の先手となった。▲7六歩に△3二飛。今泉流の2手目△3二飛戦法だが、こういうとき私は相手の得意に乗っからず、ふつうに指すようにしている。
こうなるとHag君もすぐには暴れられず、石田流対棒金模様に落ち着いた。
駒組が終わり、Hag君は△2四歩と突きあげる。ここで私の指した手は。

以下の指し手。▲7五角△2五歩▲5三角成△2四飛▲2七歩△3一角▲4三馬△同金▲3二銀△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△8六角▲8七歩△7七角成▲同金△4二金▲3一銀成

私は▲7五角とノゾいた。これに△4二金なら▲2四歩△同飛▲同飛△同角▲2二飛。さりとて△5二銀や△5二金は利かされなのでHag君は△2五歩だが、私はありがたく▲5三角成とし、一本取った。
しかし△2四飛に▲2七歩は凹みすぎ。飛車を囲ってしまっては、一遍に具合がおかしくなった。
Hag君の△3一角に私は狙いの▲4三馬~▲3二銀。Hag君も意表を衝かれたようだが、すぐに気を取り直して△9六歩。
この端攻めが厳しかった。以下いろいろの折衝ののち△4二金と落ち着かれてみると、▲3二銀が空振りした形だ。
私は泣きの▲3一銀成だが、これでは勝てない。Hag君は端攻めを再開し、以下は難しいところもあったのだが、押し切られた。
大野八一雄七段を交えた感想戦では、やはり▲2七歩が悪手で、ここは▲7五馬と引くところだったらしい。
これは私の第一感だったが、△3一角には▲4三馬~▲3二銀があるので、▲7五馬が不急の手だと考えていたのだ。
しかし大野七段が言うように、貴重な馬を4三の銀と交換する手はない。黙って▲7五馬と引き、△2六歩なら▲2七歩と合わせるべき。これこそ▲3八金の顔が立つというものである。本譜は右辺の飛車、金、銀が働かず、駒が泣いてしまった。
まったく残念な敗戦だったが、今回はHag君も小刻みに時間を使ってくれたし、教室最強の彼にここまで指せれば、オンの字だろう。
と、Og氏が
「でも大沢さんは将棋が綺麗ですよね。だから大沢さんには負かされても悔しくない」。
これは、私はホメられたと解釈していいのだろうか。
また大野七段は
「大沢さんは序盤は突っ張るんだけど、中盤に怯むところがあるんだよなあ」
の言。
おっしゃるとおりで、耳が痛い。

ブログ用にこの将棋をメモしていると、佐藤氏が勘違いして、二度目の感想戦?に付き合ってくれた。
それが終わり、佐藤氏が対局を申し出てくれる。先日も書いたが、佐藤氏は地元埼玉で活躍するアマ強豪らしい。まったく、この教室にはどれだけ強豪が集っているのだろう。
私の先手で、角換わりとなった。お互い端の歩を伸ばしているのは、お互い右玉を意識しているから。やがて佐藤氏が△6二玉とした。
中盤、佐藤氏は8筋を継ぎ歩し、△8六歩と取り込む。

以下の指し手。▲8二歩△同飛▲8八歩△2三歩▲3四歩△9六歩▲同歩△9八歩▲同香△8七角▲9七香△9八角成▲2九飛

私は▲8二歩を利かして▲8八歩と謝り、次の▲2一飛成に期待したが、△2三歩と塞がれてスカになった。
局後佐藤氏に指摘されたのだが、▲8八歩では当然▲2一飛成とするところだった。以下△8七歩成には▲6一角で、△8一玉は▲8三歩で先手十分。どうしてこう指さなかったのか、理解に苦しむ。
本譜は佐藤氏が猛攻を開始したが、△8七角に▲9七香がまた情けなかった。この局面を見ていた植山悦行七段が「▲8七同歩△同歩成▲8六歩でしょ…」とつぶやいたが、私にはまったく見えなかった。こういうところに、プロとアマの読みの差を感じる。
私は▲2九飛まで我慢したがいかにも心細い受けで、以降は佐藤氏にバリバリ攻められ、土俵を割った。
これできょうの対局は終わり。6局指して2勝4敗はひどく、前日の雪辱どころではなかった。
夕食は、駅近くのサイゼリヤに行く。参加者は7人。喫煙席が2テーブル取れなかったので、禁煙席と二手に分かれる。が、非喫煙のFuj氏が植山七段のテーブルに行ってしまい、入れ替わり?で、W氏が禁煙席に移動してきた。
すなわち、禁煙席:大野七段、Og氏、W氏、一公。喫煙席:植山七段、Hon氏、Fuj氏である。Fuj氏は今回の食事会に参加するために、出張先から寄っている。
私は久々にパスタを頼む。それだけではさびしいので鶏のフライも加えたが、出てきたそれは手羽先みたいで、食べるのに難儀した。
喫煙席に余裕ができたので、移動する。しばらく経って植山七段とOg氏が退席。
初心者のちびっ子諸君への講義はどうするか、など、珍しく教室のあり方について議論した。
きょうは12時近くまで粘ったが、日曜の夜はどうも気が滅入ってよくない。とするならば、日曜に教室に行かなければいいのか。まったくむずかしい。
コメント (2)
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