一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月7日の大野・植山教室(後編)

2015-03-23 01:29:58 | 大野・植山教室

以下の指し手。▲6三桂成△同金▲同馬△1七銀
まで、大野七段の勝ち。

Hon氏は対局を終え、サッと帰った。滞在時間1時間半は、最短ではあるまいか。私にはとてもできない芸当で、Hon氏には四段を差し上げたい。
局面。こっちには危機が迫っており、カナケを渡すとまずい。私は▲6三桂成と迫ったが、大野八一雄七段は平然と△同金。私は怪訝に思い▲同馬だが、△1七銀と打たれ飛び上がった。そうか、桂を渡しても詰みがあるんだ…。これにて投了、何てこった…。
感想戦。▲6三桂成では▲6一銀と掛ける予定だったことを告げてみる。しかし△5一金と引かれて、あとの指し方がよく分からなかった。がそこで、私が▲5四馬と引く手を発見する。これでどうも、上手の指し方が難しいようである。いくつか変化をやったが、いずれも下手に分があった。
とはいえさっきの「△2七角」、本局の△1七銀と、初段でも分かる詰み筋を見落としているようでは話にならない。もっと終盤を鍛えないとダメである。
5局目はSato氏とリーグ戦。リーグ戦も佳境だが、私はすでに優勝戦線から外れている。Sato氏は指導対局専念派で、対局数が足りない。私との対局は前期のリーグ戦以来だ。
本局は先手の私が三間飛車に振った。Sato氏は玉頭位取りに舵を取る。
が、私の序盤の組み立てがおかしく、作戦負けに陥る。指す手がなくなり▲2六歩としたが、△2五歩から1歩を交換され、指しづらくなった。私の課題は、序盤だと思う。
さらに△6四銀から△7五銀と歩をかすめ取られ、△8六飛と走られては、先手不利となった。
私は勝手にせいと▲6五桂と跳ねたが、数手後の▲5五歩の味がよく、この組み合わせで盛り返した。以下この桂が数手後に金と交換になり、これでは負けられなくなった。
以下私の優位に進み、最終盤となる。

以下の指し手。▲3四銀打△2二玉▲2三銀成△同玉▲2五香△3二玉▲2二飛△4三玉▲3四銀△5二玉▲7二竜
まで、一公の勝ち。

ここはいろいろな勝ち方があるところだが、私は▲3四銀打から詰ましに行った。△4三玉に▲3四銀が後の▲4四桂を作る妙手で、ここ▲4四銀では詰まない。最後は△6二合に▲4四桂でピッタリ詰み。
途中からは私が快調に指したようだが、感想戦でSato氏から驚きの手を示される。すなわち中盤、先手・4九金、5九角、7七飛 後手・8八竜の局面で、△5八歩があったというのだ。
どう応じても駒損必至で、確かに先手がしびれている。場合によっては、投了していたかもしれない。本局は先手の無理が通り、僥倖だった。
6局目は、Og氏に誘っていただく。Og氏は元奨励会員で、その優れた将棋理論は参考になる。
本局はOg氏が中飛車に振り、私は▲3八飛(袖飛車)と寄った。
▲3五歩△同歩~▲3六飛に、Og氏は△5五歩▲同歩△同銀。ここで私は▲5六歩と打つ。
△6四銀は気合が悪くて指せぬのでOg氏は△5六同銀だが、▲同銀△同飛に私は狙いの▲3二銀(△4三金取り)。以下△4二金に▲2三銀成と△3三角を殺せては、居飛車が指せる棋勢になった(と思う)。
しかしOg氏も反撃し、△5七銀~△5八金。私は▲7八玉と逃げるが、この攻めは余せるとフンでいた。
Og氏は△4五歩。私は▲5九歩と打って催促するが、これが敗着。実は△4五歩は、△7四飛と▲3四飛の交換を目論んだものだった。つまり▲3四飛取りだったわけで、△3四飛と飛車を取られてはオワリである。
もちろんOg氏は待ってくれたが、それは私のプライドが許さない。一応指し継いだが、以下順当に負けた。
もっとも△4五歩の局面では、私のほうが悪かったようである。しかし先手の指せる局面もあり、まずまず満足のいく将棋だった。
これにてきょうの対局は終わり。生徒は最終的に、大人8人、小人3人まで増えたようである。私は6局指して1勝5敗で、ちょっと冴えなかった。

食事は大野七段、佐藤氏(Sato氏とは別人のアマ強豪)、Og氏、Fuj氏、Shin氏、私の6人で、駅近くのガストに入った。
私は歯の調子が悪いのだが、肉料理を食べる。熊坂学五段の順位戦復帰の目などをサカナにして、多岐な話題で盛り上がった。
翌日は日曜日で、今夜は心置きなく長期戦に臨めたのだが、佐藤氏の意向で、10時に散会となった。帰り際Og氏に、「中飛車に対する居飛車の袖飛車は、中飛車がツノ銀のときがいいです。ふつうの中飛車のときは、棒銀がいいです。個人的見解になりますけど」のアドバイスをいただいた。
コメント
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