齋藤信幸のロングステイ!米国・カナダ・中国・台湾・韓国・フィリピン・イタリアなどへの旅行体験やカミサンポをご紹介 

60歳を過ぎてそこそこのお金とほぼほぼ時間のある今、長期旅行に挑戦しましょう。そして大切な妻とカミサンポ。

本と映画でカミサンポ:『ロードサイド・クロス』、猛獣はいるか?

2020-07-20 21:46:22 | アメリカ西部
『ロードサイド・クロス(上・下)』(ジェフリー・ディーヴァー著、池田真紀子訳、文春文庫)はキャサリン・ダンス・シリーズの2作目。キャサリンは人間の動作や表情から相手の嘘を見抜く人間嘘発見器、CBI捜査官である。

『ボーンコレクター』などのリンカーン・ライム・シリーズがNYを舞台にしているのに対し、こちらはカリフォルニア州のモンテレー、パシフィック・グローブ、カーメル周辺を舞台にしている。

モントレーはサンフランシスコから海岸沿いを走る1号線を車で2時間ほど南に下った沿岸に位置する町。缶詰工場であったキャナリーローやフィッシャーマンズワーフを中心に観光で賑わっている。

フィッシャーマンズワーフ(サンフランシスコよりかなり小型で寂れつつある)


キャナリーロー付近、最近はこちらが観光の中心、インターコンチネンタルホテルもある。




パシフィック・グローブは、モンテレーに続く美しい海岸線と街並みと、17マイルドライブ、極上のゴルフ場やモナークバタフライの大群が到来する町である。





カーメルは、かつてクリント・イーストウッドが市長を務めたことがあるモンテレー郡の芸術家の町。海岸の白い砂が美しい。



昨年、息子夫婦と訪問したが、このような風光明媚な町が舞台になっているので、リンカーン・ライム・シリーズに比べると、ストーリーにじめじめ感や不気味な感じが全くなく、私好みのサスペンスではなかった。

この小説の中で気になったのは「ピューマがジョギング中の人を食い殺した」というくだり。シエラネバダ山脈なら分かるが、こんなところにいるのか。



答えは「いる」であった。ピューマ(マウンテン・ライオン)はカナダから南米まで広く生息しており、米国ではロッキー山脈のすそ野から西海岸までと、フロリダ州の一部にいるそうだ。

モンテレーでは身近な存在らしく店の名前(ワイン販売店)やスポーツチーム名に使われている。
確かにモンテレー近辺にはピューマの餌となるシカは沢山いる(2011年に目撃情報多数)。



ウィキによると「ごくまれに人間を殺すこともあり、1890 - 2012年にアメリカ合衆国およびカナダで本種による死亡例は23例(うち2例は狂犬病による死亡例)とされる」とある。

つい先日、イエローストーンのキャンプ場で数人がクマに襲われたそうだが、ピューマも要注意。
熊よりも都会にいるシティ派猛獣。

コメント
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