感染症診療の原則

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蚊にさされるな と その周辺

2013-08-14 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
蚊はいやですね~。
日本の虫よけはあまり効果がありませんので、海外にでかけたときにパワフルなものを購入して使っています。

DEETが何パーセントかっていう話。
あと、ぬってどれくらいもつのよ?です。

英国NHSはファーストエイドキット、虫よけ、コンドーム、基本的な薬剤などを持参すべしと解説しています。
コンドームも入れてあってさすがなのであります。
(旅行者STDが多いし)


さて。虫の話ですが・・・・

8月14日 読売新聞のローカル記事。福岡県の話題です。
読売で「蚊にさされるな」というタイトルの記事もありました。

以下、青文字は編集部内による。

福岡県が「人への日本脳炎の感染の危険性が高まっている」として、

高まった時点でアナウンスをするのはナイス。しかし。


「蚊に刺されないようにしてほしい」と注意を呼び掛けている。

「どうやって?」であります。アナウンスの際には具体的なアク
ションプランが必要。「気をつけろ」「注意しろ」「がんばれ」ではダメ。



日本脳炎は、ウイルスを持った蚊に刺されることによって感染する。

蚊が媒介する感染症の脅威は増えつつあるので、日本脳炎含めて
啓発をするのはいいことだとおもいます。



昨年は全国で2人の患者が発生し、うち1人は県内だった。

感染者が全員発症するわけではないのと、高い接種率に守られている側面がありますので、どういった人(リスク因子)
が発症をしているのかという検討は重要です。


基礎情報を知らない人だと「少ないじゃん~」となりますね。
感染=発症ではなく、感染しても全員が脳炎になったりはしません。でも分母が増えれば
(感染する人が増えれば)分子として発症する人も増えます。



県は、ウイルスに敏感で感染蔓延(まんえん)の指標にされる豚を調査。

豚の感染状況から、流行予測調査をしています。福岡に限らず、
西日本>>>>東日本>>>>>>>>>北海道となってます。北海道の子どもの定期ワクチン
には日本脳炎は入っていません。


8月6日に採血した10匹全てが日本脳炎に感染していたため、注意喚起を出した。

分母にもよりますが。この場合は100%。例年との比較が必要かも。

予防策として
▽十分な栄養をとり、過労を避ける
▽子どもは予防接種を受ける――を挙げている。

蚊の話、豚の話ときてなぜ突然栄養と休養の話になるのか。
予防接種がなぜ子供限定の話なのかという疑問が残ります・・・・


ワクチン接種率が向上したことと、水系の対策によって、感染者は激減しましたが、そのことで
見えにくくなったリスクをどう考えて対策をたてていくのか?ということは課題です。

「もうワクチンはいらないのでは?」といわれることもあります。

7月に韓国が釜山地域の蚊の6割以上が日本脳炎ウイルスを媒介、というアラートを出していました。
Health Authorities Issue Japanese Encephalitis Alert

注意喚起は、問題が起きる前からこうやって早めに出して行動を促すことがだいじですね。

As the mosquitoes are most active until the end of October, the KCDC advises people to use mosquito nets indoors and limit the amount of time they spend outside. When outdoors, the use of long-sleeved clothing and mosquito repellent is recommended.

参考:
感染症流行予測調査(国立感染症研究所) http://www.nih.go.jp/niid/ja/yosoku-index.html
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