感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

ICAAC2014 Online 特発性CD4陽性Tリンパ球減少症

2015-06-04 | 青木語録
世の中、SARS、失礼、もとい、MERSで騒がしいですね・・

HIV、MRSA、SARS、Ebola、Dengue・・
以前に申し上げた編集長の予言どおりの展開になっている事に、編集長自身、全く驚けない事が悲しい。
(なぜなら、学習しない事を基本方針としている組織でなりたつ国なのですから・・)

ですから、へそ曲がり編集長は

「特発性CD4陽性Tリンパ球減少症(Idiopathic CD4 Lymphocytopenia)略してICL」の話しです。
編集長も経験してるかも・・3例くらい・・

最初はNIHのAlexandra Freeman先生の「ICL、その臨床像のスペクトラム」

・Heterogeneous disorder of unKnown etiology described in 1992
・成人発症が基本(40歳代)
・HIV感染症や免疫抑制無しでCD4<300
・CD8やNK細胞の数は色々
・HIV感染症よりも遙かに日和見感染症が少ない(例:クリプトコッカス髄膜炎を一度のみ)
・・紹介された例はイラクで10年も戦争していたが、何も無かった・・
・それでも演者はFLCZの予防投与をやっている。(1次予防、2次予防両方)
・PCPとCMVは無い
・成人発症の自己抗体疾患(抗サイトカイン抗体)
・・Anti-IFN gamma: disseminated NTM
・・Anti-GM-CSF: Pulmonary alveolar proteinosis , Cryptococcal meningitis
・・Anti-IL-17/IL-22:Mucocutaneous candidiasis

最新の画像もっと見る