感染症診療の原則

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今朝、通勤中に涙した記事・・

2013-08-15 | 青木語録

NEJMの8/15号に米国のSafety netの漏れ・・とくにImmigrantに対するそれの貧しさを物語るPerspectiveが載っていました。

Perspective In the Shadows Hugo Scornik, M.D.
N Engl J Med 2013; 369:598August 15, 2013 DOI: 10.1056/

こんな感じの話し。

<ClinicのReception>
受付嬢:夫妻ABと坊やCが診察室で待っています・・
小児科医:了解。

<診察室>
小児科医:坊やCが走り回っていますが、何か病気ですか?
母B:いいえ、Cはとても元気です。
小児科医:(しかし、この部屋には子供はCしか居ないが・・。私は小児科医だ)
母B:実は病気なのは父親のAです。
小児科医:私は小児科医です。
母B:父Aは医療保険を持っていません。移民なので。でも坊やCは米国で生まれたのでMedicareがカバーします。
小児科医:・・・・
母B:父Aを診療してくれる病院を紹介して下さい。
小児科医:手を尽くして父Aを受け入れる病院を見つけて入院させる。父の病気はC型肝炎+ETOH中毒

<ClinicのReception>
受付嬢:どのような請求書を出しますか?
小児科医:請求書用の紙を破り捨てる。このような状況で請求できる仕組みは無いよ・・

(写真:小児と成人の感染症専門医 多摩医療センターの感染症診療は万全)

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