感染症診療の原則

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ICAACOnline Literature Review HIV

2014-03-17 | 青木語録

暫く間が空きましたが、編集長によるICAACOnlineの学び、Literature Review続きます。

本日はHIVです。

#1:新しい薬剤
1)Doluteravir(DTG)
・業界でRALのファンは多いです。副作用少ないし、「切れが良い」し・・ゴメン。
・RALは、でも耐性バリア高くないし、BIDだし、といったあたりが現場で少し悩みの種でした。
・Doluteravir(DTG)は新しいIntegrase阻害剤はRAL耐性でも大丈夫+QDだし・・という事で
・詳細はVIKING研究をご覧下さい。(Eron Jら JID2013;207:740-)
・RALとDTGの比較はNaiveでも(Cahn Pら Lancet2013;382:700-)

2)Tenofovir Alafenamide (TAF)(TDFのProdrug)
・TAFはTDFよりpKがBetter

#2:早期の治療開始は良い
・感染直後、早期の人に治療を始めるとCD4の増加は早い。(Le Tら NEJM 2013;368:218-)
・Reservoirは少ない(Hocquelouxら JAC  2013;68:1169-)

#3:治療は予防
1)一般Populationで
・南アフリカでARTのカバー率が高いとHIV感染が減る(Tanserら Science2013;339:966-)
・このHIV感染予防にはCommunityの100%をカバーする必要ない。3-4割をカバーすると38%減らせる

2)IVDの人にTDFを渡すとHIV感染がへる(Choopanaya Kら Lancet 2013;381:2083-)
・でも1人の人を予防するのに76人を4年間TDFで守る必要が・・(経費の問題あるね・・)
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