感染症診療の原則

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『花燃ゆ』 コレラ(コロリ)のお話

2015-03-27 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
サクラグロ―バルホールディングの松本会長の話を聞いていると、ときどき「番頭さんがコレラになっちゃってね」という話が出てきます。

番頭さん?

コレラ?

そうです。サクラGHは1600年代に始まる医療機器の会社なので、江戸時代の話をしているんです( - -;)

週末のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』では、コレラが話題になるそうです。

最近はデングやエボラが話題の日本ですが、海外との接点が増えると「輸入感染症」への対策が課題になります。

江戸~幕末~明治と流行した感染症を学ぶのは、その対策の進歩等を含めて大変楽しい時間でもあります。
といっても、たくさんの人が亡くなりました。その記録からいろいろなことを学ばせていただいている、今後の感染症対策にいかさなくてはいけないお話。麻疹もそうですが(麻疹は排除国の認定をWHOからうけたそうですね・・・)。


"安政五年(1858)には江戸だけで20数万人の死者"と紹介するのは米沢市のホームページです。

「虎列刺神社」「虎列刺大明神」「虎列刺菩薩」


コレラに特別な治療薬はありませんが、点滴で水分を補給できる日本では死亡にはいたりませんが、それでもたいへんつらい症状であります。
(予防ワクチンはあります。日本では未承認ですが、トラベルクリニック等で接種できます)


歴史を振り返ると、下水の管理をすることが課題でした。

第4章:東京の都市スラムと公衆衛生問題ー「水系」伝染病対策の歴史をめぐって



岐阜県にある内藤記念くすり博物館はホームページも充実しています。
コレラのページ http://www.eisai.co.jp/museum/history/b1500/0300.html

コレラ絵

絵で読む 江戸の病と養生
講談社
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