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ICAACOnline(2014)Literature Review HIV #2

2014-11-27 | 青木語録

ICAACOnline(2014)Literature Review HIV #2

本日もJean-Michel Molina先生によるHIV感染症関連の文献Reviewです。


#5:NRTI sparing Rx.
Raggi F ら Lancet 2014 on line
・NRTIなしのプロテアーゼ阻害剤(PI)+インテグラーゼ阻害剤(INSTI)をPI+NRTIで比較
・基本的には同じだが、CD4低下例、高ウイルス量例ではNRTI組のほうが良い。

#6:薬を変えるのでなくて、人間を変える
Tebas Peら New Engl J Med 2014;370:901-10
・体外で自己のCD4T-リンパ球のCCR5geneを変えてHIVに感染しにくくしてから、体内に戻す。
・ARTを中断>>ウイルス量戻る>>CD4の低下の様子を観察
・ART中断によるウイルス量増加にも関わらず、CD4の低下はCCR5geneを変えたCD4T-リンパ球で極めて軽微だった。

#7:曝露前の予防投与 pre-exposure prophylaxis (PrEP)
Buchbinder SPら Lancet lnfect Dis 2014 Jun; 14(6):468-
Grantら Lancet lnfect Dis 2014;14:820-
・ハイリスク群(4人以上の相手、コンドーム無しの肛門性交、MSM・・)を対象
・有意に感染を低下させた
・安全な行為を減らす様子は無かった・・

#8:半減期の長いインテグラーゼ阻害剤(INSTI)
Andrews ACら Science;343:1151-
・GSK744をネズミに>>血中濃度が高濃度で8週間維持。直腸組織濃度も維持1週間?
そのうちに、週に1度の治療になったりして、、
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