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宮里不二彦、武見太郎の予言/懸念

2020-01-04 | 青木語録

#1:宮里不二彦の予言(敬称略)

沖縄県立中部病院の内科は当初、総合内科グループが複数存在し順番に入院患者を診療していた。しかし世の中「専門医に診て貰うのが最高」の趨勢にあらがえず、Heartチーム、Nephroチームと分けられる事になった。1980年だったと思う。その時、宮里不二彦は寺澤、青木にボソリと呟いた。

「そのうち、また総合内科・GIMの時代に戻る」

40年後の2020年の正月現在、ホスピタリストは米国で最も成長した専門科であり、現在6万人弱(外科、内科など全ての臨床領域に居る医師が50万人程度のうち)が存在する。

宮里の洞察力を改めて思う。

タイトル写真は編集長らと回診中の宮里。

 

#2:武見太郎の予言(懸念)

武見太郎が呟いた懸念。

「(沖縄県立中部病院は)地域医療・救急医療について全国に比を見ない医療機関であるが、大学の関連教育病院になるとダメになってしまうのではないか」 参考文献:安次嶺馨 著 良医の水脈・沖縄県立中部病院の群像

新専門医制度の周辺で、若者は大学病院との関係のある施設を選ぶようになり、多くの優れた臨床医を輩出した市中の有名研修病院に人が集まらなくなった。そして内科などKingdomと呼ばれる臨床の根幹領域を志す人が激減、内科の核ともいうべき総合診療領域に至っては、その志望者は200人弱(8000人のうちで・・)。 

日本の学生・若手医師の臨床レベルを飛躍的に伸ばしたマッチングによる初期研修(卒後1年と2年)制度だが、卒後3年目の以降の制度による「青田刈り」が始まれば、近未来、これも破壊される可能性が高い。(これは編集長の懸念)

武見の懸念は当たっていたと思う。

 

「宮里や武見の予言・懸念が当たっていた」と思う編集長が間違っていることを心底願う。さもないと・・

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