不適切な表現に該当する恐れがある内容を一部非表示にしています

感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

Zikaウイルス感染症 Unbound meidicineのWebinar

2016-02-29 | 青木語録
あなたは視聴しそこねました・・!

といった刺激的なタイトルがMLにUpされてきました。Johns Hopkins大学とUnbound medicineによる
Webinar「2月27日(土)現在のZikaウイルス感染症のReview,Update」です。

復習した編集長が主だったところをPickupしますと

歴史・疫学:
・65年前に発見;黄熱病の研究中に偶然、発見
・アフリカ・ウガンダで;猿で・・
・人間では1964年;やがてアフリカ→アジア(1964ー2007)
・2007年:ミクロネシア諸島・ヤップ島で集団発生(非化膿性結膜炎として)
・2013年 ポリネシア28000例
・2015年1月 ブラジルで結膜炎↑↑↑しかし報告されない
・2015年7月 ブラジルで小頭症↑↑
・25カ国に拡散
・CDC:2016年1月 連邦レベルで報告義務
・WHO:2016年1月31日 PHEIC指定
(Public health emergency international concern)
・なぜ今、Why now?
・・ウイルスの病原性↑(ウイルス学者はNo)
・・蚊の分布変化?(多分、ある程度は影響)
・・蚊内のウイルス増殖性変化(May be )

ウイルス学:
・RNAウイルス/ Flaviウイルスの仲間(デング熱ウイルス、日本脳炎ウイルス、West Nile Virus, TBE等)
・2種類(Asian lineage と African lineage)
・同じ「地域」「季節」「蚊」が媒介
・鑑別難しい(Dengue、Zika、Chikunguya)

感染症経路:
・蚊(Aedes egypti >>>> Aedes albopictus)
・・Aedes albopictusはカナダまで棲息 (でも蚊内の増殖速度は遅い)
・・日中に刺す
・・普段は森林の奥で間間で回っている

・母子
・・小頭症の原因?
・・・演者は慎重に「単なるAssociationかも・・」小頭症の原因ならばFlavi初
・・CMVやRubellaではFlaviでないが知られていた
・・・編集長はFetusのBrainでPCR陽性のみならず、石灰化+++という事で細胞性免疫の反応有り→恐らく原因では
・・母乳は大丈夫?(PCR+、培養ー)

・STI
・・感染後、どのくらい感染性があるか:現時点で不明

・輸血・臓器移植
・検査室での路子

臨床:
・症状:非特異的
・・80%は無症状、死亡率≒ゼロ、皮疹、発熱、結膜炎
・鑑別診断
風疹
デング
チクングニア
エンテロウイルス
アデノウイルス
パルボウイルス
レプトスピラ

不明点・FAQ:
・感染性のある期間は?
・免疫は生涯?(他のFlaviウイルスは生涯免疫)
・次の妊娠はいつからOK?
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 書評:『感染症疫学ハンドブ... | トップ | 中部病院の後輩、内原先生の... »
最新の画像もっと見る

青木語録」カテゴリの最新記事