
2001年以来の大流行とのことですが・・・、今回は15歳以上での拡大が特徴となっています。(通常は0-2歳での流行)。
黄金週間にぶつかったこともあり、帰省や旅行の予定のあった人は多少の発熱をおしてでも移動をするでしょうから連休明けに各地に飛び火した!なんてことのないように祈ります。海外からは「麻疹輸出国」と批判されてしまいますね。
さて。15歳以上で流行している、ということは受診も小児科ではありません。
目の前に来た症例に麻疹を疑えるでしょうか・・・・?
外来待合室で別室に案内できるでしょうか。
感染後10-12日で発症(患者と曝露した記憶を持つ人は稀)
カタル期;2-4日続く38度前後の発熱・倦怠感・上気道炎症状(成人の外来にはたくさんきそうですが)
このあと発疹期(ウイルス曝露後約14日)→回復期となります。
約30%に合併症(下痢8%、中耳炎7%、肺炎6%、脳炎1000例に1人〔死亡率15%、後遺症25%〕)
ややこしいのは「修飾麻疹」modified measlesです。
軽症ですみますが、、、
ワクチン接種の年数がたち、抗体が低下して罹患(secondary vaccine failure)する例は今年の流行地でも報告されています。
教科書にあるような典型的な症例ではありません。
潜伏期延長、カタル期症状なし、コプリック斑はでない、発疹が融合しない。
医師は「流行している」と意識しないと麻疹かな?と考えにくいかもしれません。
修飾麻疹in 千葉(2006年)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3193.html
Mild measles and secondary vaccine failure during a sustained outbreak in a highly vaccinated population
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/263/18/2467
米国の麻疹-2006年
http://content.nejm.org/cgi/content/full/355/5/440?ck=nck
日本の麻疹
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/b-measles.html
黄金週間にぶつかったこともあり、帰省や旅行の予定のあった人は多少の発熱をおしてでも移動をするでしょうから連休明けに各地に飛び火した!なんてことのないように祈ります。海外からは「麻疹輸出国」と批判されてしまいますね。
さて。15歳以上で流行している、ということは受診も小児科ではありません。
目の前に来た症例に麻疹を疑えるでしょうか・・・・?
外来待合室で別室に案内できるでしょうか。
感染後10-12日で発症(患者と曝露した記憶を持つ人は稀)
カタル期;2-4日続く38度前後の発熱・倦怠感・上気道炎症状(成人の外来にはたくさんきそうですが)
このあと発疹期(ウイルス曝露後約14日)→回復期となります。
約30%に合併症(下痢8%、中耳炎7%、肺炎6%、脳炎1000例に1人〔死亡率15%、後遺症25%〕)
ややこしいのは「修飾麻疹」modified measlesです。
軽症ですみますが、、、
ワクチン接種の年数がたち、抗体が低下して罹患(secondary vaccine failure)する例は今年の流行地でも報告されています。
教科書にあるような典型的な症例ではありません。
潜伏期延長、カタル期症状なし、コプリック斑はでない、発疹が融合しない。
医師は「流行している」と意識しないと麻疹かな?と考えにくいかもしれません。
修飾麻疹in 千葉(2006年)
http://idsc.nih.go.jp/iasr/rapid/pr3193.html
Mild measles and secondary vaccine failure during a sustained outbreak in a highly vaccinated population
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/263/18/2467
米国の麻疹-2006年
http://content.nejm.org/cgi/content/full/355/5/440?ck=nck
日本の麻疹
http://idsc.nih.go.jp/vaccine/b-measles.html