感染症診療の原則

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長崎の夜

2008-02-22 | 青木語録
今日は環境感染学会のランチョンセミナー(の座長)のために長崎入りです。
向かい風のためかなり時間がかかり、さらに空港からも時間がかかりました。

ランチョンセミナーは万有がスポンサーで、HIV感染症関連の話です。

先日発表になった2007年のHIV感染症の報告はまたしても記録更新でした。

知らないで診察している可能性は内科でも外科でも、歯科でもあるわけです。
(自分や家族がかかる歯医者の感染管理レベルを皆さんご存知でしょうか!)

最近は手術前や内視鏡前の感染症の検査はバシバシと審査されてきられているそうです。

米国みたいに医療機関を受診した13歳から64歳にルチンの検査を勧めるということはお金のある国ならではのアイデアでしょうか。

もっとも目の前にいる人がコンドーム未使用群なのか、男性が好きな男性なのかなんてことは外来や病棟ではわかりませんね。わからないからルチンにお勧めなんでしょうね。保健所で待っていても来ませんから・・・。

(写真は自分の抗体検査結果。麻疹は強陽性、他方はセーフ)
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3 コメント

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長崎 (セントルイス○○医)
2008-02-23 12:35:47
最近、仲間のFellowの一人が診た患者さんで、Melanomaがいたるところに転移した、死ぬ間際の患者さんの話がありました。彼はもう70なのですが、HIVを検査すると陽性でありました。HIVの病名を伝えると、彼はもうすぐ死ぬから、自分が死んでから家族に伝えてくれと懇願していたそうです。ethical issueとして、fellowの中で大きな話になりよいdiscussionになりました。日本は今でも、HIV陽性の報告者数が増えているとインターネットで読みましたが、危惧すべき問題です。
ちなみに長崎は第二のふるさとなのですが、おでんやさんの桃若は名店です。お財布にもやさしい、主人も粋なよか店ばい。すいません書きすぎました。
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お礼 (Aoki)
2008-02-26 16:23:04
セントルイスの先生:

コメントありがとうございました。

米国でも依然としてHIV感染症はデリケートな要素のある疾患なのですね。HAARTの無かった時代、自分も「死亡診断書にHIVの文字を入れないで欲しい・・」と頼まれたものでした。
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ランチョンセミナー (島尻888)
2008-02-27 23:31:33
セミナーに参加させていただきました。
こちらでは、取り上げられる事が非常に少ないのですが、HIVから始まる対策事例は参考になりました。
座長の話(しゃべりすぎ?)も面白かったです。
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