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感染症診療の原則

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遠い話か マールブルグ出血熱

2007-08-21 | 毎日いんふぇくしょん(編集部)
2年ぶりにマールブルグ熱がウガンダで報告され、英語のニュースメディアではとりあげられています。が、日本ではあまり注目されていませんので話題にしたいとおもいます。検索してみたら、1件ひっかかりました。
8月3日産経新聞
http://www.sankei.co.jp/kokusai/world/070804/wld070804000.htm

日本ではエボラ出血熱と同じ「1類感染症」です。特定の病院が対応をしますが、診断がつくまでは下記のような症状で最寄病院を受診されると思います。

Marburg, a viral hemorrhagic fever similar to Ebola, causes fever and weakness, as well as severe gastrointestinal symptoms, severe chest pain, sore throat, and cough, according to the WHO.

直近のWHO Updateでは、ウガンダの鉱山で働いていた男性が死亡し、最終的なマールブルグ熱の診断が米国CDCのラボで行われた、ということと、ベクターとして疑われているコウモリが捕獲されこれから調査される、という話です。1日100羽、1000羽捕獲が目標だそうです。

(網で取るんでしょうか・・・)

コウモリから採取した検体は液体窒素を使って保存され、米国CDCと南アフリカの国立感染症研究所に輸送されて検査が行われます。

2005年のアンゴラでのブレイクのときに派遣された国境なき医師団ナースの記録
http://www.msf.or.jp/2005/05/27/5351/_2.php

診断・報告について(国立感染症研究所・感染症情報センター)
http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_36/k02_36.html

(涼しい水浴び。馬小屋の番犬君です。 by Dr.かてつ)

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