goo blog サービス終了のお知らせ 

感染症診療の原則

研修医&指導医、感染症loveコメディカルのための感染症情報交差点
(リンクはご自由にどうぞ)

大学病院ERにグラム染色エリアをつくった男

2009-09-20 | グラム染色くらぶ
このブログを見てくださる方の多くは「グラム染色大切ですね」派の人が多いと勝手に思い込んでつくった新しい活動紹介コーナーです。
(詳しい話はブログ「グラム染色道場」で勉強してください)

過去にも同様の記事や投稿・コメントをいただいておりますが、昨日も寺澤先生から「福井大学編」を教えていただいたのでまずこのお話を第一号としましょう♪

「つくった」「誰かがつくった」「消えた」「復活した」などご紹介おまちしております。医学生さんは「見学に行ったらなかった、あった」なども歓迎します。病院名なしでもOKです。

idconsultofficeあっとまーくgmail.com

-----------------------------------------------------------

もともと福井大学のERにはグラム染色の場所がなかったそうです。

そこにG染エリアをつくったのはDr.北野。
(昨日はベルサール神田に現れました)

Dr.森田とと共にTheバイキンズとよばれるこのドクターらによって感染症診療の室がどんどんあがっているそうです。

つくったというお話だけでも、G染エリアのない病院の人たちからは、おお!という話でありますが、福井大学ストーリーにはまだ続きがあります。

それはERをローテートしにきた初期研修医による波及効果。

この研修医がその後にまわったのは感染症の科。
実はここにもG染エリアがなかったそうです。

「ERにあるのに感染症の科にないって・・・?」

福井大学のすばらしいところは、この研修医の発言をもとにすぐ感染症のところにもG染エリアができたことです。

そして脳外科医までがG染をしにERまでやってくる日常。

ザ・バイキンズのいるERと感染制御部の距離も近く、よく情報・意見交換をしているそうです。

(お話:寺澤教授/副院長)

まずめぼしい水道をターゲットにし、ナース様たちのご了解を得て(少し汚れます、でも掃除も自分でします、貸してください)場所作り。
病院によっては改築(増設)だそうです。

寺澤先生によりますと、Dr.北野もER講義が上手とのことです。
(こんど亀井道場でお話し予定)

寺澤先生のようにひとり5役(医師・ナース・患者・つきそい・受付)を演じるのかどうか情報は未確認ですが。ぜひ聞いてみたいです♪。

(福井大学で研修医・寺澤先生と)

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
他にもありますよ (The バイキンズ_北野)
2009-09-22 12:14:29
福井大学の産婦人科病棟でもG染できます。
ERをローテートした初期研修医が『染色したい』と希望を伝えたら、産婦人科の医局費で染色液を購入してました。
返信する
病棟にあります (hoshi)
2009-09-23 08:07:16
某地方国立大学病院救命救急センターに勤務しています。当科でも病棟の検査室の一角にグラム染色コーナーが数年前より設置されています。元々は当科の感染症診療に関心のある若手医師が旗振り役で立ち上がったもので、感染症診療に活躍しています。
話は変わりますが、先日の寺澤先生の講義を受講させていただきました。既に若手からは外れた年になりますが、勉強になりましたし、眠気も全くおきない楽しい講義でした。そういう講義が私もできるようになりたいですね。
返信する
ありがとうございます (編集部)
2009-09-28 21:17:33
地道にじっくり広がっているんですね~。
情報ありがとうございます。

このほか「依頼するとナースが楽しげに染めてくれる」という開業医さんのお話も寄せられました。

検査室の方も教えてくださいというとたいへん親切に手取り足取り指導してくださる方が多いとききます。コミュニケーションの導入部としてもよさそうです。
返信する