常磐線の取手から出てる、
関東鉄道常総線というのに乗ってみる。
筑波山を右前方にみて、
田園のなかを1時間ちょいの、
全線非電化ローカル線。
気象庁地磁気測候所が近くにあるので、
電化できないということです。
取手で飛び乗ったのが
ここ水海道【みつかいどう】行きだったので、
下館行きまでの待ち時間、町なかを歩く。
人影のない駅前はシャッター通り。
立派な火の見櫓があった。
駅前のロータリーにスーパーマーケットが
閉鎖されたような建物があって、
しかし人の気配があるので入ってみたら、
日系ブラジル人とおぼしき人たちのお店だった。
塊肉の切り売りとか、大量の香辛料とか。
情報交換コーナーがあって、いっぱい人がいる。
移民のいないはずの国とは思えん。
しかしブラジルの料理ってどんなんやろね。
「ジョアン・ジルベルトを探して」という映画をみたとこ。
音楽は知ってても、どんな人が住んでるのか知らんね。
終点の下館駅のデッキ。
台風が近づいてて空模様が怪しくなってきた。
人面付土器は関東周辺で出土する
弥生時代中期の再葬墓に用いられた壺棺。
集団墓地のなかに1点だけ顔付きのものがみつかるので、
おもしろい。
ロータリーには下はジーンズで、
上半身はハダカの像。
なんと佐藤忠良の作品。
ここで真岡鐵道に乗り換える。
関東平野もそろそろ尽きて丘陵が出てくる。
刈り入れ直前の稲穂が揺れる田園風景。
もっと早く出てくれば蒸気機関車に乗れる。
終点の茂木に着いたところで、
台風に備えてあちこち運行中止の情報が入ってきたので、
あわてて帰った。