a passion for cars

自動車趣味…その果てしなき天国と地獄についてのブログです。オーストラリアでのロータスエクシージによる海外レースなど。

辰吉丈一郎

2009年03月17日 23時12分25秒 | Weblog
キミハブレイクで辰吉丈一郎選手の特集が組まれてました。

初めてWBCバンタム級王者になったのが1991年、再度チャンピオンになったのが1998年。
先日のタイでの試合では往年のフットワーク、破壊力抜群の左右のフックが見られず、年齢が半分の格下にいいようにやられてTKO負け。

毎日のトレーニングも欠かさずやってきて、
あれから10年しかたっていないのに、こんなになってしまうとは。
しかし男の生き様としては最高に格好いい。
一度は栄光を味わった人間がどん底で、負け続けてもなお挑戦し続ける姿。

映像で見た彼は、通常の38歳よりも衰えて見えた。全盛期を知っているからかも知れないけど。

日本ボクシング協会は資格を剥奪し海外での試合も禁止する意向です。
私はこれは協会の愛情だと思います。ボロボロになって本能だけで立っている
彼を見ると誰かが引導を渡さねばと思います。
「次もやれるぞ!」と軽々しくは声をかけられません。

ボクシングって相当選手生命が短いな。
最も本能に根ざした原始的なスポーツで、危険であるにもかかわらず給料なんてものはない。
中学時代のクラスメイトが中部ジム初のWBCスーパーバンタム級チャンピオンだったのだが、彼は日本チャンピオン時代もラーメン屋でバイトした。
日本で一番なのに。


多分70になっても私はレースを続けていたい。
色弱で旗や信号の色が分からなくなっても、
視野狭窄で、周りの車が見えていなくても、
ブレーキを踏む力が弱くて1コーナーバリヤに突っ込んでも、
ギヤチェンジを忘れて1速だけで周回しようとも、

          …やっぱり資格返上した方がいいな。