北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第53回 北京・悩ましき中秋節がやって来た!! みなさんで全部お召し上がり下さい!!

2015-09-27 19:26:17 | 民間交流
中秋節、本番。




前回とは別の北京っ子から、前回とは微妙に違うキラキラ輝くこんなもの(↓)が
有り難い事に送られて参りました。






でもなぁ、私は、もうたくさん!!  ゲップ!

そこでと言っては何ですが、日ごろお世話になっている皆さんで、ぜーんぶ、お召し上がりください!!


中秋節。
やっぱり、この日は、心静かに月を愛(め)で・・・





感謝を込めて、月餅をいただくに限ります。




ちなみに、月餅は「北京・稲香村」の「広式蓮蓉双黄月餅」でございます。お月様のような玉子が
二個も入っているのが、うれしい。



中秋月と月餅だけで、胸がいっぱい!  お腹もいっぱい!!
私にとって、この日はどうやら、これに及ぶものはないようです。





今年も無事に中秋節を迎えることの出来たことを、月よりの使者・兎児爺(トゥールイエ)に
心より感謝!!

兎児爺!! 「 I love you !! 」



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第52回 北京・きらめきの中秋節がやって来た! みなさんへのプレゼント!!

2015-09-26 10:07:36 | 民間交流
待ちに待った中秋節。





中国人の知人からキラキラ輝くこんなもの(↓)が送られて参りました。(★_★)
そこで、日ごろお世話になっている皆さんにもおすそ分け!!








マネー・ゴー・ラウンド。

憂き世を浮き世に変えてしまう、回転するエスプリとユーモア、そしてペーソスと逞しさ。
北京っ子たちの心意気、ありがたく頂戴しましたぁぁぁ!!

大きい声では言えませんが、こういう贈り物を待っていたの!! グズ。

こういう贈り物なら、いつでも歓迎!歓迎!!


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第51回 北京・かつての遊郭街「八大胡同」の近く、観音寺街でホオズキを食べた!!

2015-09-22 13:35:00 | 北京・胡同散策
それは本年9月中旬に大柵欄の奥、かつての遊郭街・八大胡同にほど近い観音寺跡地を訪れた時のこと。







「胡同会」会員の心優しき某女性から、有り難いことに食用のホオズキを頂戴しました。



口の中にはフルーティーな優しい甘さ、心にはうれしい心遣いが広がった。
(食用ホオズキについては『食用ほおずき/鬼灯/ホオズキ:旬の野菜百科』をご覧ください。)
    

売っていたのは、観音寺跡地のすぐ前のお店。




そうして私は、このホオズキの姿に1900年代初期の民国期を生きた二人の女性を見た。

一人は、この観音寺跡地に程近い、かつて北京における最大の遊郭街・八大胡同にあって、
革命に身を捧げた蔡鍔を命がけで助けた十代の妓女・小鳳仙。

(小鳳仙にご興味のある方は、多田麻美さんの次の記事をご覧ください。)
http://www.shukousha.com/column/tada/2310/

もう一人は、老舎の『駱駝祥子』(『ラクダのシァンツ』)の主人公シャンツが密かに心を
寄せた小福子。貧しさゆえに家族のために、かつて「暗娼」(あるいは「野鶏」)と呼ばれた
私娼となり、ついには首を吊ってしまった小福子。

それがたとえ過酷な「生」を生きざるを得なかった彼女たちに対する甘い感傷だと笑われようと、
ホオズキの可憐な姿が、小鳳仙と小福子に重なってしまったのは、まごうかたなき確かなことだ。



八大胡同からほど近い観音寺街。その日からそこは私にとってホオズキのよく似合う街になった。


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第50回 北京・めくるめく、ときめきのフートンを歩こう!!

2015-09-18 14:17:45 | 北京・胡同散策
胡同。そこは、一歩足を踏み入れるとめくるめくワクワク感とドキドキ感の連続。
人によっては、昇り降りの勾配の激しいジェットコースターなんだなという方もいらっしゃるかも
しれません。


今月12日、北京の「百順胡同」やその近辺の胡同を歩いたのですが、




たとえば、「朱茅胡同」を歩いていると足元に、こんなもの(↓)が。

私の胸は思わず熱くなりましたね。


マンホールの蓋。




刻印された、少しすり減った「1962」(あるいは「1952」)という数字や「衛生工程局」という文字が、
私には胸が苦しくなるほどやたらに眩しかった。


大きい声では言えませんが、できれば自宅に持って帰りたかった。


そして、かつても今も不思議な輝きを放つ八大胡同の1つ「百順胡同」。

なんと、ある家の玄関には、五つの星!!



はじめて見たファィブスター、感激しましたぁぁぁ。私の目も星になっていたと思います。(★‿★)
胡同、そこは私にとってめくるめく悦楽の坩堝である。

でも、「これってなんじゃろ?」という思いが頭の中をひとたびよぎると、疑問符だらけ。
悦楽の坩堝が、急転直下、謎の宝庫、いや、尽きせぬ謎と謎を解く悦びの宝庫と
化してしまいます。


・・・と、書いたものの、この5つ星、いったい何なんだ!!
こんなことも分らない私は、あまりにも悲しすぎる。
帰りの地下鉄の人ごみの中で、無性にジャージャン面が恋しかった。


    
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第49回 紫竹庵胡同12・一葉落ちて天下の秋を知る!?/通州・胡同の行方

2015-09-16 11:08:59 | 通州・胡同散歩
胡同にも、住民による住人なりの様ざまなちょっとした工夫が見られます。

たとえば、前回ご紹介した木の伐られた家の隣。
玄関前の石段にタイルが貼られ、モダンな雰囲気になっています。
しかも赤い敷物。この敷物が玄関の雰囲気を引き締めているようです。



この家のやや斜め前の家。
やはり玄関前の石段にタイルが貼られていますが、かなり凝った意匠が印象的です。




この家の前辺りから、進行方向正面。



上の写真右側のおウチの階段。


旧来の石段ですが、赤い敷物が置かれ、雰囲気に明るさを添えています。
この敷物の有無やその色彩によって玄関の雰囲気がガラリと変わってしまうでしょう。


次は、上の家の前。



旧来の木製の門扉がなかなかいい味を出しているのですが、この門扉と空調の室外機の対照性が
実に際立った特徴になっています。


ところで、今月12日、例によって例のごとく、「胡同会」の皆さんのお尻にくっついて北京の胡同、
具体的には「八大胡同」辺りを歩いたのですが、「掌扇胡同」で次の写真の光景に遭遇しました。



空調の室外機が、木目模様の板によって隠されていたのです。
どうやら町ぐるみの試みのようでした。

これを胡同の景観を尊重し守ろうとする試みの一つの現れと前向きに考えて良いと思うのですが、
この試み、通州の胡同ではまだ目にしたことがありません。
今後、同地の胡同の室外機なども北京の胡同と同様の方法が適用されることになるのかどうか、
なるとすればどのようなものになるのか。

ここ数年、変貌著しい通州にあって、この紫竹庵胡同を含むこの界隈の胡同がこれからどのように
変貌を遂げて行くのか、今後ますます目が離せなくなってきました。
決して角(つの)を矯(た)めて牛を殺してしまうのではなく、行政副都心・通州の名に恥じぬ、胡同の
尽きせぬ魅力を運河の水のように十二分に湛えた変貌であってほしい。

通州・ふーとん様、加油!!
これからも、ヨロシク。



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