北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第59回 紫竹庵胡同16・気になるメンドンのこと。

2015-11-04 15:06:36 | 通州・胡同散歩
写真は、前々回ご紹介した門の上に鉄柵のある家の前から、進行方向東を撮ったもの。
時期は、今年の1月にさかのぼる。





このまま歩いて行くと、右側に門墩のある家がある。次の写真がそれだ。




小さくて分りづらいかもしれない。電動三輪車のすぐうしろに見える可愛らしい?突起物。


門墩には、三つの機能があるという。

一つ目は、門の敷居・柱と扉を支える働き。
二つ目は、家の主人の家柄や社会的地位を示す。
そして三つ目は、彫られる図案によって、長寿・富貴・邪気払い・招福・夫婦円満・子孫繁栄
家運隆盛・万事平安・万事如意などなど、住人の願いが示される。

上に挙げた三点は、岩本公夫さんの『北京門墩』(北京語源文化大学出版社)を参考に書き出したものだが、
先の写真中の門敦は、一体どのような働きを持っているのか。なぜ、ここに置かれているのか。




一番目は、置かれている場所から考えて、まったく問題にならない。
ならば、二番目か。
いやいや、これも当てはまらないのではないか。門墩の様子からそう判断できる。
こう言っては失礼かもしれないが、わざわざ置くほどのものではない。でも、にもかかわらず
置いているのはなぜか。
そうすると、三番目ということに落ち着くか。
いや待てよ。四番目として、ひょっとしていわゆる「クルマ除け」という物かもしれない。
でも、これは違うな。門墩がなくても、そもそも玄関前の左右に方形の石が置かれているから、
あえてクルマを停めようと思う人はいないだろう。それに、「クルマ除け」にしたいならば
壁の横に置いた方がいい。

そうするとやはり三番目か。うーん?

百聞は一見に如かずと言うけれど、百見は一聞に如かずということもあるに違いない。
機会を見つけて直接住民に訊いてみよう。それでないなら、ご面倒をおかけするが、胡同にお住まいの
Fさんに訊いていただいてもいい。Fさんにお訊ねしても、いいわけだ。Fさんとは昨年の夏、関帝廟跡地を              
探している時、ひょんなことから知り合った。その時以来のつきあいだ。ひょっとして地元っ子ならではの、
こちらが予想もできないような興味深い話を聞くことができるかもしれない。
その時の手土産は何がいいか。やはりウサギのエサか。以前、ご自宅におじゃました時、何羽ものウサギ
に取り囲まれてしまった中庭が目に浮かぶ。



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1 コメント

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保存?? (岩本公夫)
2022-10-16 08:54:45
門を改造した時、住んでいた四合院の記念品として元設置されていた門礅を置く事が有るようです。私の想像です。

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