北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第224回 北京・蘇州胡同(12) 東口からさらに北京駅街まであったのね。

2019-04-26 10:21:56 | 北京・胡同散策
今回は、蘇州胡同の最終回。

どんどん行きます。



可愛らしい自転車が。



これもシェア自転車なのです。
名前は、mebike。


道路幅の狭い胡同には、ぴったり。

少し行くと、



珍しいものがありましたよ。



屋根の上に飛びだした壁。


延焼をくい止めるための防火壁。

さらに行くと、
左手、北側に、路地。
ここは、前にご覧いただいた「北鮮魚巷」、その南口。


前に見ていただいた時とは違い、入口に立体駐車場ができていました。
自動車の路上駐車が増え、住民の方たちも頭を痛めていたようです。そこで、設置されたのが
この駐車場でした。この立体駐車場は胡同西口にもあります。

北鮮魚巷の前は「中鮮魚巷」の北口。



その東隣に飲食店。





清真「蘇州回民飯館」。
回族(イスラム教徒)の方が経営しているお店です。



入口に貼り紙。


女性服務員募集。

その片方には、「串」という文字をかたどったイルミネーション。


夜間はあかりが点ります。

この串という文字に誘われて、ついつい入店。

人形の出迎えに感激。



注文の品物は決まっていたんですが、とりあえず菜単(メニュー)を開くと、
なんと、水郷の街、蘇州の写真が。





この蘇州の写真を見ていて、ハッと我に返り、
「いかん、いかん、ここで飲んだら、この先歩けなくなるかも」
と、急遽、羊肉串とビールは中止。

結局注文したのは牛肉面。


値段は、20元。1元を16.5円ぐらいとして、日本円で330円。


さらに行きます。

清真「蘇州回民飯館」の隣にもお店。



こちらは、公営の「您恵万家」というスーパー。



次の写真の左手は立体駐車場。
その先にあるのは、自動車が無闇に入れないようにと設置された遮断機。




ちなみに、前方を横切るのは、郵通街。


「您恵万家」というスーパーの隣は、国機快捷酒店というホテル。


住所は、蘇州胡同30号。

その隣は、公平巷。


写真向かって左の建物の住所は、蘇州胡同28号。
蘇州胡同で番地があるのは、こちらの28号院まで。1号院から27号院までは消えてしまいました。

公平巷の前は、新誼酒店というホテル。



このホテル、表玄関は郵通街沿いにあります。





いよいよ蘇州胡同の東口にやってまいりました。



目の前にでーんと立っているのは、世紀华联、吉野家、稲香村、永和小吃などなどのお店が
入る商業施設。北京駅が近いので、食事をする人、買い物をする人でいつも賑わっております。





商業施設の北側には、北京郵区中心局(BEIJING POST CENTER)。




さて、さきほど蘇州胡同の住所番地が28号までしかないと書きましたが、
昔は、もちろん、1号から27号まであったのはいうまでもありません。

たとえば、1990年の北京地図で蘇州胡同を探してみると、こんな風になっています。
地図は『北京胡同志』(主編段柄仁、北京出版社、2007年4月)所収のものを使用。



小さいので見づらいかもしれませんが、この地図を見ると、1990年の当時の蘇州胡同が、
現在の胡同の東口から、やや北東方向に延び、現在の北京駅街まであったことが判ります。

ならば、いつ頃、東口から北京駅街まで延びていた蘇州胡同の部分はこの世から消えてし
まったのか。角度を換えていえば、いつごろ「北京市邮区中心局」はここに置かれたのか。

調査不足は否めず、今後より精度を上げる必要があるのですが、とりあえず360百科で「北
京市邮区中心局」を確認してみますと、「中国邮政集团公司北京市邮区中心局」とあり、成
立・営業が「1998年07月02日」と記されていました。

もし、これを正確な情報だとするならば、「北京市邮区中心局」の施設完成までの時間を考慮
して、胡同の一部が消失したのは1996年頃から1997年の半ば頃だったのではなかったのか、と
いうのが現時点でのわたしの見方になっています。

先に書きましたように、とにかく調査不足は否めず、今後もより精度を高めていきたいと考えて
おりますが、今回の記事をご覧くださっている方の中に、もし、より正確な情報をお持ちの方が
おられ、情報提供してくださるならばこの上なき幸いです。ぜひ情報提供をよろしくお願い申し
上げる次第です。



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