北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第49回 紫竹庵胡同12・一葉落ちて天下の秋を知る!?/通州・胡同の行方

2015-09-16 11:08:59 | 通州・胡同散歩
胡同にも、住民による住人なりの様ざまなちょっとした工夫が見られます。

たとえば、前回ご紹介した木の伐られた家の隣。
玄関前の石段にタイルが貼られ、モダンな雰囲気になっています。
しかも赤い敷物。この敷物が玄関の雰囲気を引き締めているようです。



この家のやや斜め前の家。
やはり玄関前の石段にタイルが貼られていますが、かなり凝った意匠が印象的です。




この家の前辺りから、進行方向正面。



上の写真右側のおウチの階段。


旧来の石段ですが、赤い敷物が置かれ、雰囲気に明るさを添えています。
この敷物の有無やその色彩によって玄関の雰囲気がガラリと変わってしまうでしょう。


次は、上の家の前。



旧来の木製の門扉がなかなかいい味を出しているのですが、この門扉と空調の室外機の対照性が
実に際立った特徴になっています。


ところで、今月12日、例によって例のごとく、「胡同会」の皆さんのお尻にくっついて北京の胡同、
具体的には「八大胡同」辺りを歩いたのですが、「掌扇胡同」で次の写真の光景に遭遇しました。



空調の室外機が、木目模様の板によって隠されていたのです。
どうやら町ぐるみの試みのようでした。

これを胡同の景観を尊重し守ろうとする試みの一つの現れと前向きに考えて良いと思うのですが、
この試み、通州の胡同ではまだ目にしたことがありません。
今後、同地の胡同の室外機なども北京の胡同と同様の方法が適用されることになるのかどうか、
なるとすればどのようなものになるのか。

ここ数年、変貌著しい通州にあって、この紫竹庵胡同を含むこの界隈の胡同がこれからどのように
変貌を遂げて行くのか、今後ますます目が離せなくなってきました。
決して角(つの)を矯(た)めて牛を殺してしまうのではなく、行政副都心・通州の名に恥じぬ、胡同の
尽きせぬ魅力を運河の水のように十二分に湛えた変貌であってほしい。

通州・ふーとん様、加油!!
これからも、ヨロシク。



   にほんブログ村 海外生活ブログ 北京情報へ