北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第18回 通州の胡同・安家大院 (その三・秋色の誘惑)

2014-11-28 06:52:13 | 通州・胡同散歩
今回も前回に引き続き安家大院をご紹介したいと思います。


次の写真は、前回もご登場願った二匹のワンちゃんのもの。




手前のワンちゃんの後ろのおウチの二階。
写真では分りづらいかもしれませんが、ちょっと気になるものがありました。



そこで、角度を変えて撮ってみました。

鳥かごです。

こんなにいっぱいあります。
ホント、小鳥がお好きなんですね。


次の写真は昨年の12月の初めに撮ったものですが、屋根の上高くこんな鳥かごもあったのです。


アーップ!

今年は見当たりません。どうしたんだろう。けっこう気に入っていたのに・・・。


鳥かごの前のおウチの物置。煉炭が見えます。



この物置のあるおウチの右側の角を見ると、ワンちゃんと壁に描かれた子供たちの落書き。

こういう光景を目にすると楽しくなってしまいます。


元に戻って進行方向です。


もうちょっと前に行ってみましょう。


左の緑のアップ。

ソファが置いてあります。横の緑を愛でながら日向ぼっこや世間話。


前回ご紹介したものよりも規模はやや小さいですが、こんな緑のトンネルもあります。


トンネルに入ってみます。


左側。


おウチの窓と緑。


緑のトンネルの上を。



緑の中にいると心身が爽やかに。


左隣のおウチ。


前に進んで振り返るとこんな感じ。


体勢を元に戻して。
前方におウチの壁があります。

ここまでが安家大院の「く」の字の最下部。
胡同内の案内板(今年の春から夏にかけて掲げられたようです)には、この胡同は「T」のように紹介されていて、しかも
この「T」の縦棒の最下部までが安家大院ということになっています。
でも、住所表示を見ると実際には突き当たりを右に行くと安家大院はまだ続いているのです。
そこで、さらに進んでみましょう。


右に曲がると、左側から女性二人がやって来ました。


女性二人を見送ってもう一枚。


右側のおウチ。





体勢を戻して前に進みます。左に曲がっています。

前方に黄色い建物が見えますが、あれはトイレ。

曲がって左側のおウチ。


進行方向。

向かって右に曲がるとやはり安家大院。左に行くと劉菜園です。

モップス。または、モップ三兄弟。

単なる掃除用具なのですが、見ていると楽しい。まるで今にも動き出しそうです。
何か話しているようにも見えます。

一週間ほど後に再び歩いてみたら大きなワンちゃんがいました。




振り返ってみるとこんな感じ。



話の時間を元に戻して進行方向。




右側植え込み。植物は見ているだけで気持ちがいい。


植え込みのおウチ。


次のおウチ。



上の前のおウチの前辺りから前方。


次は昨年の同時期、具体的には昨年の10月の終わりごろに撮ったもの。

右側の曲り角の先は蓮華寺という胡同。ちなみにこの胡同には李卓吾が住んでいたことがあるのです。


時間を元に戻して前に進みます。

左側に物置が見えますが、物置周辺の昨年の様子はというと次の通り。




時間を戻して。
曲り角の左側。



















昨年に比べ少なくなってはいたのですが、今年もはっとさせられる秋色でした。


曲り角右側のおウチ。






安家大院から蓮華寺への曲り角。






次は前の一週間ほど後にとったもの。












これは反対方向から。


昨年。


胡同を歩いていて前方に曲り角があると心が躍る。
あの曲り角の向こう側から誰があらわれるか、何があらわれるか、あの曲り角の向こう側には
どのような世界がひろがっているのか。おそらくそんな期待の感覚が心を躍らせるのだと思う。

でも、安家大院から蓮華寺へ移り変わるその曲り角が私を誘惑したのは単にそれだけの理由ではなかった。
そこには秋色があった。そこは秋色の曲り角だったといってよいと思う。

秋色の向こう側にはどのような未知の世界がひろがっているのか。秋色の向こう側の世界が私を誘惑し、
よりいっそう心が躍る。ならば、それが春や夏だったらどうか。
本格的な冬の到来を間近にひかえた通州で、そんな楽しい思いとともに胡同を歩く今日この頃である。



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第17回 通州の胡同・安家大院 (その二・小さな友達へ)

2014-11-18 14:57:45 | 通州・胡同散歩
安家大院は、大ざっぱにいえばアルファベットの大文字「T」に似ています。
前回はこのT字のヨコ棒部分の右端(北端)から左端(南端)を歩いたわけですが、今回はタテ棒部分を
ご紹介したいと思います。

なお、このタテ棒部分、歩いてみると分るのですが実際には直線ではなく平仮名の「く」のカーブを少し緩やかにした形に
なっています。

ということで・・・
それでは、本日も歩きます。


まずは、写真を。


これは、T字のヨコ棒とタテ棒の分岐点に見られる建物と地名のプレートです。

本日は、左側に曲がって進んでいきます。




胡同正面です。


西から東に向かって歩きます。
この写真をご覧になってもお分かりのように進行方向がいっけん行き止まりのようになっていて、左側に
少し曲がっています。


正面写真を撮っていると左側にちょっと気になるおウチがありました。




少し前に進んでみます。



いかにも胡同らしい門構えのおウチ。



角度を少し変えて。



次は、正面。



四合院住宅の門(「大門」という)には等級があり、その大門を見れば主人の身分・階層などが分ったといわれています。
私の知る範囲では、大門はその形式・構造によって広亮大門、金柱大門、蛮子門、如意門、窄大門、小門楼(壁垣式門)
の六つに分けることが出来るようです(もう一つ「王府大門」というのがあるのですが、これは別格としてここでは省略
しています)。

ならば写真のおウチの大門はこの六つ内のどれか?

正面の幅の広狭と門扉の位置に目を付けてみました。

間口は広く、門扉の位置を間口の半分ほど奥にあるとした場合、広亮大門、またはその変形したものと
なるのですが、ここで単純に「広亮大門」と限定できないのは、門扉の周囲にあってもおかしくない門がまちや
門板などが見られないからです。

ただし、門扉の位置を間口の半分奥ではなく、間口の四分の一のところにあるととらえた場合には、金柱大門かその変形
したものと考えることができることを書き添えておきたいと思います。
変形というのは、やはりその門扉の周囲に門がまちや門板などがないからです。
どちらかといえば、金柱大門の変形したものと考えておくのがよいかもしれません。が、それにしては装飾が少ないんですよね。

以上、あまりにも大雑把なとらえ方であり説明ではありますが、ここではとりあえずの(あいまいな)結論として書きとめて
おきたいと思います。今後さらに調べ、誤りなどがあればどしどし訂正していく次第です。


これは、(傷んでいますが)門環。ドア・ノッカー。



屋根の両端の壁において前に突き出した部分。「戗檐」(qiangyan・チアンエン)。
飾りが施されています。いろいろな模様があり、やはりいろいろな意味があるのですが、ここでは省略します。




さらに先に進みます。

このおウチの前辺りから進行方向。




右側のおウチ。


玄関横に木の桶がありますが、これって、もとは風呂桶として使用していたもの、あるいは本来は風呂桶として使用する
ものではないでしょうか。自宅近くの建材城でよく見かけ、欲しいぞコイツ!!と思っている一品です。


正面ドア。


木製の門扉ではありませんが、ちゃんと門環・ドアノッカーが付いています。


ちょっと前に進み・・・



右側のおウチのドア。


普通のドアですが、取っ手に工夫が。


左側のおウチ。


壁のタイルが新しい。お住まいの方の趣味でしょうか、デザインに工夫があります。見ていて楽しいのですが、
同時にリズミカルな雰囲気もあり、ちょっとステップを踏んでしまいたくなるような気がします。

少し接近。



さらに近づいてみます。


植物の挨拶。
「こんにちは。お元気ですか」

なお、次の二枚は昨年の12月初めに撮ったものです。




門扉の上の飾りがかわいらしい。素敵だ!!


この辺りで、来た道を振り返るとこんな感じ。



写真を撮り終わり、体勢をもとに戻すとワンちゃんがいました。お散歩の途中のようです。




ワンちゃんが私の前を通り過ぎるのを待って、少し前進、そして写真。

なんだか顔がほころんできました。



おっおっ!!




右側のおウチのドア。


胡同に多く見られる玄関ですが、幅が狭く、門扉の位置も前面にあり、門扉の周囲がレンガということで、ここでは
とりあえず如意門の一種か、それとも窄大門や小門楼の一種とだけ書いておこうと思います。

門dun(mendun・dunは土偏に敦)もいたって簡素なものです。



アップ!






さらに前に進みます。



もっと前に。



感激したあァァ◎◎!!

洗濯物の出迎えは何度体験してもウレシィーです。
きっとこちらの心身もきれいになったような気がするからかもしれません。

洗濯物のおウチです。



正面。


玄関には鳥かご。

鳥かご。


胡同には鳥かごがホント、似合うと思う。

角度を変えて。


こういう鳥かごに非常な繊細さを感じます。精巧に作られた工芸品といった感じ。
胡同を歩いていてこういう鳥かごに出会うと、まるで博物館や美術館にいるような錯覚を覚える。


玄関脇には、みどり。


これです。こういうのがいいの。

このおウチの前から進行方向を見ると。



少し前から。


女性が3人こちらにやってきます。


これからお出かけだそうです。


行ってらっしゃい。


進行方向右側のおウチ。




少し前に出て。


棚があります。

さらに前に行ってみましょう。



左側のおウチ。



アップ。



昨年の12月初め、このおウチのご主人と顔見知りになりました。
あの時には、今回見られる棚はなかったのですが・・・。これはそのときの写真。


このご主人、生まれも育ちも安家大院のようでいろいろ教えていただいた。でも、こちらの準備不足で後になると
あれも聞けばよかったこれも聞けばよかったと後悔と反省しきり。ちゃんと前もって調べておかないといけません。
「分らないことがあったらいつでもいらっしゃい」のお言葉に心から感謝いたします。


右側のおウチ。二軒。



アップ。



次は昨年12月初めに撮った奥のおウチの写真。棚は見られないのですが、屋根の部分の色彩がきれいでした。



正面。



屋根の部分。






もとに戻って、棚。


みどりのトンネルだ。

左側のおウチ壁沿いのみどり。



アップ。



右側のおウチ。



みどりのトンネルの中から振り返ると。



進行方向。



みどりのトンネルを抜けて振り返ると。


胎内くぐりみたいだった。


進行方向、左側のおウチ。



近づいてみました。


新しい壁とやはり新しい門扉。


右側のおウチ。


どなたも住んでいらっしゃらないようでした。


左側のおウチ。




さらに進みます。



左側のおウチ。



上のおウチの前から進行方向。



右側の物置。



左側にも物置。




ちょっと前に進み、右側のおウチと進行方向。


右側道端にあるみどりに板が立てかけてあるのはニワトリに食べられるのを防止するためかも・・・。

右側のおウチの玄関。


玄関に手すりがついています。写真は省略しますが昨年見たときには手すりはありませんでした。

左側のおウチ。




前方。子供たちが遊んでいます。



すぐ足元にはニワトリだ!!




遊ぶ子供たち。







ワンちゃんも参加だ!!



子供たち。






落書き



アップ!!




やっぱり落書き。










落書きのある路上で遊ぶ子供たち。






落書きと子供。



上の写真の右側。
ワンちゃんもいた。



アーップ!!



振り返るワンちゃん。



後ろにもワンちゃんがいたのだ。



胡同に似合うもの。
イヌ、ネコ、植物、小鳥と鳥かご、ニワトリ、子供たちとその落書き。


今回の〆に胡同を舞台に繰りひろげられる落書きショウをご覧ください。


子供たちは好奇心の塊だ。その表現の仕方はストレート。喜怒哀楽を全身であらわします。









この日偶然出会った子供たちに感謝の気持ちを込めて手紙のようなものを書きました。

みんな健康に気を付けて、元気よく遊んでください。
みなさんの絵、最高!! みんな、天才!!
おじさんのこころに楽しい落書きをしてくれてありがとう。
今度、おじさんにも正しい落書きの描きかたを教えてください。
今度、中国の遊びをいっぱい教えてください。
ワンちゃんにもよろしく。
                    日本人のおじさんより



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第16回 通州の胡同・安家大院 (その一・もう一つのドア)

2014-11-07 04:01:17 | 通州・胡同散歩
たとえば、こんなことはなかったろうか。
幼い頃、いつも身近にあったお気に入りのオモチャがいつの間にかオモチャ箱から消えていた。
遊びに来た親戚の子に親があげてしまったんだ!!
小学生の頃の給食の時間。好物のクリームシチューをおかわりしようと配膳台のところに行ったら、
とっくに他の生徒たちが食べきった後で鍋が空っぽになっていた。担任がシチューを頬張りながら
目を輝かせて言ったっけ。「満腹くん、ちょっと遅かったわネ」。あの時、残りの一椀分を
食べてしまったのはひょっとしてこの担任だったのかもしれない。
昨日まで仲良く遊んでいた友達が転校かなにかでふいに目の前からその姿を消してしまった。
貸しておいたマンガ本、まだ返してもらっていなかったのに・・・。

喜びに溢れた出会いがあるように、悲しみに満ちた別れもある。
通州の胡同の場合もそのほんの一例と言ってよいかもしれない。

今回ご紹介する胡同・安家大院を訪れたのは、昨年の秋から冬にかけて。
その時、胡同の出入り口は次のようなものだった。







濃密な時の堆積を感じさせるその古色を帯びた外壁に魅了され、酔った。壁酔いである。

その時、思ったものだ。
胡同の古壁は、すぐれた書物に似ている。それは使い捨てライターとは違い、何度でも何度でも
繰り返し繰り返しその火が人の心を温め、そして豊かにしてくれる、と。


今年、某月某日、安家大院を再び訪れた。

ガーン!! 






あの好きだった古色を帯びた壁がグレーとホワイトのツートンカラーに。

「責任者、出て来ーい!!」
大声で怒鳴りたかった。


でも・・・

私の心は涙のいずみ
悲しみの涙を湛えています

そんな意味不明なことを心の中でつぶやきながら、とにもかくにも新しくなった安家大院に
よろっと短い足で初めの一歩を踏み出した。


すると・・・


出たあァァ。


洗濯物のお出迎え!!






感激した~◎◎!!!


で、軽薄短小を絵に描いたようなノー天気な私の心からは、別れの悲しみなんかどこぞへ行ってしまい、ついさっきまで
悲しみのためにか弱い小鳩のようにうちふるえていたハートに火が点いた。

悲しみの涙を湛えた別れがあるように
喜びに溢れた「出迎え」もあるんだ!!

やっぱり意味不明なことを考えながら、胸をはり軽やかに歩き出そうとすると・・・



今度はワンちゃんたちの出迎えだ◎◎!!



ワンちゃんたち、ちょっと待って・・・。




ワンちゃんたちが入っていったおウチ。

入口脇にみどり。
これ、これがいいんですよ。


中を覗いてみると・・・。


ワンちゃんたちがお行儀よく並んで歓迎してくれました。
これが飼い犬のスースー(思思)だったら思いっきり抱きしめて怒涛のようにチュッチュッ攻撃を浴びせるのだが、まさか
他所の飼い犬にそれをやるわけにはいかない。鼻の頭でも齧られたら大変だ。スースーにも何度も齧られているが・・・。
そこで「本当にカワイイ子たちだ」と声をかけてその場をあとに。
鉢植えの花たちがきれいだった。


ワンちゃんたちのおウチの前の家の門。


玄関上部の飾り。私の記憶違いでなければ、4分の1の円の瓦を組み合わせて作った文様。
「花瓦頂・huawading」と言います。

このおウチの前辺りから進行方向を見る。




昨年は右側に見える屋根の上にニャンコがいたっけ。






写真左側のおウチ。


壁の模様がなぜか段違いになっているところが謎。
玄関上部の飾り。こういう可愛らしい模様もあり、お住まいの方の趣味やお人柄がこちらに伝わってくるようだ。


ちょっと前に進んで前方を。




左側のおウチ。


植物が挨拶。「こんにちは。お元気ですか?」


右側のおウチ。




さらに進むと、こんな感じ。






道端に私の好きな石臼の一部が。


胡同に似合うもの。イヌ、ネコ、植物、石臼などなど。


さらに進むと、右側に年季の入った壁と洗濯物。





こういう光景を見ていると、パリを描いた画家・荻須高徳さんが何とおっしゃるか聞いてみたい気がする。
屋根の形。
中国北部においてもっとも一般的な屋根の形態。中国語で強固な山を意味する「硬山頂・yingshanding」と言います。


洗濯物と壁の斜め前のおウチ。




さらに進み、左のおウチ。




このおウチの前の壁と道。



クルマの前から進行方向を見ると。




ちょっと進むと、細い路地が。




昨年は、こんな感じだった。



中に入ってみましょう。



突き当たりのおウチ。


上部の飾りがカワイイでしょ。チューリップ?が踊ってる。見ているとこちらも一緒に踊りたくなってしまいます。
住んでいらっしゃる方の素敵な人柄が伝わってくるようで、こちらも嬉しくなってしまう。
胡同にはこういうのホント似合うと思う。


振り返ってみると・・・。



左側の壁が素敵だったので思わずシャッターをきった。


誰か絵にしてくれる人は、いないんか。まあ、誰にもこの味は出せまい。いるとしたら、それはこの壁自身である。

「裏道に花山あり」
千利休さんが言ったとか言わなかったとか・・・。


細い路地を出て、ちょっと先に進むと。


右側に後日ご紹介予定の胡同「北二条」。

もちろん、まっすぐ歩きます。




ここらで振り返ってみると。
前に胡同に似合うものとしてイヌ、ネコ、植物、石臼をあげましたが、胡同に似合うものの一つとしてはこれを
見逃すわけにはいきません。

それは、これ!!



イスに座って日向ぼっこ&情報交換中のおばさまたち。


「胡同・futong」という言葉はモンゴル語の「井戸」の事だというのがほぼ定説のようだが、もしそうならば胡同には
井戸端会議の名人や達人がズラーっとそろっているにちがいない。もちろんこんなことは胡同の特徴(また特長)・魅力の
ほんの一例に過ぎないわけだが、そんな胡同はちょっとよそ行き顔にとりすまし、しゃちほこばった客間のような
幹線道路沿いの街並みや観光地とは一味も二味も違う、北京という街の内側(路地裏の「裏」という語は「内」ということだ)に
秘匿された、気のおけない人々の集う知る人ぞ知る一大アミューズメントパークなのかもしれない。


もとに戻って前進。



左のおウチ。




少し行くと右側にこんなおウチが。



玄関。




入口に続く壁と窓。




モダンな窓。


古いものと新しいものとの並置・共存あるいは融合。


前のおウチ。




ちょっと前に進むと左側に道。


安家大院はここでふたまたに分かれているんですね。

安家大院という胡同は、大雑把に言えばアルファベットのTという字を横に倒したような格好をしている。
今歩いているのは、このTの頭の横棒の部分だと思ってくださるとよいかもしれない。向かって右端が北になるが、
私はここを起点として歩き始めたわけだ。そして現在いるのはこのT字の横棒と縦棒とがまじわる地点ということになる。



今回は、右側の道を行きます。




すると・・・左側のおウチから女性がバイクを転がして出てきた。




女性とバイクの前を通り過ぎて。




右側のおウチ。



正面から。




振り返ってみたら女性がバイクを洗っていた。


大切にしてるんですね。


歩みを元に戻し、左側のおウチ。


道端菜園?


玄関。


手作り感たっぷりの年季の入った味のある入口。つかみやすく開けやすいように斜めに取り付けられた、やはり味のある取っ手。
ドアと一口に言ってもいろんなデザイン、材料などがある。
硬く、冷たく、表情のないドア。苦手だ。


角度を変えて。




さらに前進。


右側の男性が立っている所までが安家大院です。


さらに前に進み、左側のおウチ。



上のおウチの前から進行方向。



さらに前に進むとこんな感じ。




ちょっと進んで振り返ってみると。


左側に行くと後日ご紹介する「馬家胡同」だ。

今回はTの字の横棒部分の右端から左端まで歩いた。
来た道を振り返って、ノー天気な頭と心でこんなことを思っていた。
その良さをより良くよりいっそう生かすためには、時によって古いものも新しいものも変る必要があるのかもしれない。
でもね、その勇気がね、なかなか出せないんだよね。

近くの壁に手を触れてみると温かかった。


帰り道。空にヒコーキ雲があった。





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第15回 特別編・大連の旅

2014-11-04 01:06:27 | 旅行
前回に引き続き特別編を。

今回は多田さんと張全さんお二人による「大連の旅」をご紹介いたします。

今までハルビン、瀋陽とご紹介してきたわけですが、今回はおそらく日本人にはもっともなじみの深い街「大連」を
お二人が歩きます。いよいよ東北の旅の最終回。

張全さんの写真満載。

「北京・胡同逍遥」(11月3日付)
http://d.hatena.ne.jp/lecok/20141103/1415021924

または

『「北京の胡同から」東北の旧市街地をめぐる旅③大連』
http://www.shukousha.com/column/tada/3663/


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