北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第173回 通州、わが愛しき街には馬車が走る。

2017-12-18 11:37:59 | 街角便り
2017年も残りわずか。
今回は胡同から寄り道して、
新たな年を迎えるにあたり、わたしの夢。


(通州の自宅付近で撮影)


この馬車に乗って京杭運河沿いを散歩すること。
この馬車に乗って北京や地元の胡同まで行くこと。

無理、だろうなぁ。




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第148回 ROOSEVELT広場で日本の詩人を思い出した。

2017-06-17 19:33:24 | 街角便り
通州の京通罗斯福广场(ROOSEVELTPLAZA)で一度もお会いしたことのない日本の詩人を
思い出し、写真を撮りました。撮影は今年の2月。



「わたしが一番きれいだったとき」

 わたしが一番きれいだったとき
 街々はがらがらと崩れていって
 とんでもないところから
 青空なんかが見えたりした

 わたしが一番きれいだったとき
 まわりの人達が沢山死んだ
 工場で 海で 名もない島で
 わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった
 (茨木のり子「わたしが一番きれいだったとき」一部より。)

茨木さん(1926年6月ー2006年2月)が終戦を迎えたのは19歳の時だったそうです。


「おしゃれのきっかけを落としてしまった」。それは中国の若者たちも同様ですが、
2017年の今、通州の若者たちもすっかり「おしゃれ」になりました。



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第103回 胡同で見かけた小鳥と犬のお尻

2016-07-01 11:19:54 | 街角便り
時期としては、ちょっと早いのですが、暑中お見舞い申し上げます。
気温、湿度ともに高い北京の夏を皆さんはいかがお過ごしですか。
私は、北京や通州の胡同歩きで次のような光景から涼しさを頂戴し、元気パワーを
注入しています。

北京の胡同にて



写真右側、蔓巻き用の棚の作る木陰に吊るされた鳥籠と小鳥たち。
胡同の夏の風物詩。



胡同植物園には鳥籠と小鳥がよく似合います。
湿度が高くない時は、木陰に入ると涼しく、実に快適なんですよ。


次は、地元・通州の南大街にて



「改衣坊」。仕立て直しのお店の入り口。クーラーはあるようなのですが、店の中では扇風機が回っていました。
なぜか入り口からちょこんとお尻だけ出したワンちゃん。



ワンちゃんはお尻も可愛らしい。
夏の暑さも、吹き飛んでしまいます。


私は現在、暑さも忘れ、通州の胡同関係の遺跡を調査中。
次回は、通州の胡同でお会いいたします。
どうぞ皆様も、快適な夏をお過ごし下さい。


  
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第77回 胡同で見かけた落書き・どれがお好きですか?

2016-01-11 09:20:15 | 街角便り
落書きは描かれたその時代の時代性や地域の地域性を物語り、
そこには描いた人の喜怒哀楽がぎゅっと詰まっています。
だからどの落書きも見ていて楽しい。

次の四種類の落書きは、北京や地元・通州の胡同で見かけたもの。
応接間(客間)でも奥座敷でもない、お茶の間性たっぷりな場所・胡同だからこそ
そこに描かれた落書きは多種多様です。
ご覧の皆さんは、どれがお好きですか?


一番目


ウサギかな、それともピースサイン?
この絵は、北京の鐘鼓楼近くの胡同で見かけたものですが、同じものをやはり鐘鼓楼近くの
「铃铛(リンダン)胡同」の出入り口で見かけた時には、何かの暗号かなと思いました。



二番目





見た瞬間、ドラえもんかなと思ったのですが、見方によっては通州のマスコットキャラ
にも似ています。日中間で島問題が起こった年、それって何? どこの国の話?って感じで
通州の胡同を歩いている時に出遭いました。



三番目


地球村と書かれています。日本と中国との関係がやはりギクシャクしている時のもので、
大気汚染が今ほどひどくない頃のものと思います。ある意味で時代を先取りした絵。
今は色落ちしていますが、描かれた当時は青空だったのでしょう。その中を飛びまわる鳥、
そして力強い緑豊かな大樹。古くて新しい絵。北京の胡同にて。



四番目





爆発してます。パンチがあって、イカス!! 北京の胡同にて。

胡同にはなぜかお洒落な自転車が似合います。
ちなみに二輪自転車、三輪自転車は持っているのですが、もちろん絵に書かれたGEARではなく、
ごく普通のもの。通州の運河沿いには素敵なサイクリングコースがあるんですよ。


胡同にはどんな落書きも似合ってしまうから不思議。
個人的には二番目の落書きが好きなんですが、私には合っているようです。

落書き関連の写真をもう一枚。
このおじさんが大好き。



胡同の壁などに油性インクで描かれた絵や電話番号を消したり、貼紙などを
剥がしているおじさんです。



  
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第69回 雪の日には雪ダルマを作ろうよ!

2015-12-08 12:03:51 | 街角便り
東京に住んでいる頃、雪が降ると街でよく雪ダルマを見かけた。
大人が作った大きなもの、子供が作った小さなもの、その他いろいろ・・・。

雪ダルマは、楽しい。だから、自宅の居間にも雪ダルマの人形が飾ってある。






通州はお気に入りの街。でも残念なのは雪の日に街で雪ダルマをほとんど
見かけないことだ。

11月22日の雪の日、用事で新華大街にある本屋に行ったその途中にも、その
帰りに寄った胡同にも雪ダルマはなかった。

自宅への帰り道、商店街でたまに利用する食堂のお二イちゃんとおネエちゃんが、
店の前で雪ダルマを作っていた。あまりの嬉しさについ雪ダルマ作りに参加させて
もらった。


出来上がった「雪人(xueren)」は、これだ。




完成後、「雪が降ったら、また雪ダルマを作ろう」、店のお二イちゃんが
顔を火照らせながら、そんなことを言っている。
雪ダルマを作るのは、楽しい。でも、雪の冷たさで指先が痛くなる。




雪ダルマ、雪ダルマ、それでもやっぱり雪ダルマが好きだ。


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