土器型式は
発掘された土器を鑑定します。「いつ・どこで」を土器の破片を見て専門家は答えてくれるので驚いたものです。北黄金貝塚館には「大木式土器」という変わり者の土器があります。岩手県の土器だと聞きました。この土器型式の読みが重要なことと感じていました。
井口直司氏は「縄文土器ガイドブックで歩をすすめ 「だれが・なにを・なぜ・どのように・どうして・どうなったか」という 歴史を復元するために必要な パスポートのような役割を持つようになってきたのです。」と述べています。
ここで、北黄金貝塚の「円筒土器」に文言を当てはめてみました。
・いつ 縄文中期に
・どこで 北黄金貝塚で
・だれが 丘の南斜面の竪穴式住居にすむ縄文ヒトが
・なにを 自分達の生活する(底の見えない)海の世界から
・なぜ 魚介類を得ているので
・どのように 土器に自分たちの世界を表現して
・どうして 感謝と再生を願って
・どうなった 火を介して天空に送った
多少無理なコトバもあると思います、土器を解読することによって、このような意味付けができました。
「土器の解読」は土器と在地と比べるとヒントが出て来て解決に届きますので積極的に向き合ってほしいと思います。
縄文楽 浄山(北黄金貝塚 小倉)