円筒土器(おらの世界)
北東北と南北海道の円筒土器は一つのグループになるという事です。
同じ「円筒土器文化圏」として世界に知らしめようとしているのです。
そこで、円筒土器とは、どのような器形・模様なのか探ってみようと思った。
それには、地元(北黄金貝塚)の円筒土器から形や模様の意味を読み取る必要があります。
先ず、土器を見て「器形や模様」について「なんですか」と聞いたり聞かれたりするのです。
「わかりません」「精霊のなせる技です」とは答えられないでしょう。
まず、土器の形や模様を読み取ることが必要です。
土器の器形や模様を解読するための大切なキーワードは「おらの世界を土器に表す」ということです。
ですから、土器の解読には「おらの世界」(産地の地形や環境)を調べる必要があるという事です。
自分の目の前にある地形や生活環境を形にしたり模様に描いたりして縄文ヒトは土器を製作しているのです。
土器を見ていると、縄文ヒトの美的感覚のすばらしさに感心します。
土器には、意味が必ずありますし、意味のないものは製作できません。
土器の多くは「自分たちの住んでいる世界」を土器に形作っているのです。
「おらの世界を土器に表す」と言っています。
縄文楽 浄山(北黄金貝塚公園ガイド 小倉定一)
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