縄文楽01「縄文の心」
縄文の心
北黄金貝塚には開園当時から掲示されているコトバがあります
『すべてのものに命があった」(すべてが生きる)
このことばを強く専門家に確認したことがあります。「本当だ」と力強く答えてくれた青野智也さんに感謝しています。
この言葉の発信元は北黄金貝塚を最初に発掘を手がけた峯山巌さんの願いを感じます。その後大島直行さんが引き続き長年発掘調査をしています。
土器や土偶などを解読するときにはこの言葉は忘れてはなりません。
全ての遺物に魂が宿る。言いかえれば遺物は「ヒト化」されているということです。すべてのものが単なる『モノ』でなく「ヒト化」した姿であるということです。
「ヒト化」が縄文の心を認識するときにわかりやすいコトバだと自分では思います。
土器に魂などあるはずない、単なる道具に過ぎないというのが一般的な意識であって縄文の心からは縁のないことに思われます。
「土偶とは生きものをヒト化した姿」
「土器とは生活環境をヒト化した姿」
と言えそうに思われます。
土器こそ全ての命に感謝するための「象徴」として作られた姿と考えられます。
縄文土器を解読することは「縄文の心」を探る手段になるのです。
縄文土器を解読せずして縄文文化は語れないのです。
縄文楽 浄山
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