縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

縄文力06(草創期)青森県六ケ所村

2023年08月05日 | 縄文力
1、土器の解説(青森県表舘1遺跡)
・底部が乳房状のつくり
・口唇部に小波状、体部に横位(37条)
・底部に2条1組の隆起線文
・器形、文様、デザインとも縄文時代草創期(約12,000年前)
 
産地
宝の湖「小川原湖」

主要魚種はサケ、ヒラメ、イワシ、カレイ類などですが、内水面(小川原湖)においても漁業が行われており、張網・刺網・延縄などでサヨリ・ワカサギ・ゴリ・ウナギなどが漁獲されています。

 
2、土器の器形
「尖り底」 底部が尖り、乳房状になっているのは、底までが深くない。
  ※底に急に届く深さ 浅い底などを予想する。
・「河口」 汽水湖で太平洋とつながっている湖沼がある。
・口縁近くの横線は水の動きで、海水の出入りがあるという印とした。
・「湖沼」 横線は波(静かな感じ) そこで「湖沼」とした。
・ニシンが捕れるということだ。
 
3、土器に環境を記すのか
一万年も前の縄文ヒトは、土器を作っていた。
「土器に地形や環境」を模しているのです。「おらの世界を土器に表わす」
これは「おらの世界」の情報を記している。
 
4、縄文ヒトは「土器は自然の恩恵に感謝や願い」を表す器具として作成したと考える。
この土器を見て煮炊きをする器具と思うだろうか。
 
「縄文土器を解明し、縄文文化を語ろう」
 
この土器は、「おらの世界」が、湖沼か浅い海か迷っている。汽水湖がある。
 
縄文草創期の土器として「丸底」を表すといわれる。次に縄文早期の土器に「尖り底」に発展すると聞いたこともあるが、根拠が有るのかである。
 
土器は、縄文ヒトが生活している世界を表していいると仮説をたてている。立証するのに「全国の土器」を「おらの土器」として探ってきた。仮説に当てはまるということが分かった。
 
となりの土器とちがいがあるのも、環境が異なるからである。
 
縄文土器の器形や模様を解明して縄文ヒトの心に接することが急務と考える。縄文文化は日本列島だけの文化と考える。世界に誇る文化である。
 
縄文楽 浄山(北黄金貝塚 ガイド 小倉)
 
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