
(縄・余話03)「土器製法・輪積法?」
縄文土器は「輪積み法」が一般に知られています。
ところが、多くの土器を観察していると「輪積み法」が「おかしい」と感付いたのです。
長野県諏訪市荒神山遺跡の縄文中期の土器です
粘土紐を積み重ねた時の様子が残されています。
なるほどと思いますが、これだけでは納得しないのです。
前例も証拠もありませんので何事も「疑うこと」によって物事を見る事が重要なのです。
土器を拡大したりして細部も調べるので一部を拡大しました。
よく見ると透かし模様の格子状が薄っすらと見えます。成形してから模様をつけることができるか判断します。
結論は拡大して見ると上下の板のつなぎの個所に糸の端が見つかったのです。
下地を作って板状の粘土をレンガ積みの様に貼った繊維土器と考えました。
輪積みはつなぎをもっとねじ込むようにつないでいると思います。
多方面から検証すべき重要なことと思っています。
輪積みでなく繊維土器の方法で土器が作られた。
この説を疑う前に自分の目で確かめることです。
縄文楽 浄山
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