縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

おらの一品02(大船遺跡)

2021年06月02日 | おらの一品

はじめに

「大船遺跡管理棟」には縄文土器がずらっと並んでいたようですが解読する適当な土器が見つかりませんので以前使用した資料を使いました。土器を主役に扱っていないのでしょうか。

1、土器の解説
・南茅部町八木A遺跡の土器が2個です。

・海を生活の場としています。それも、コンブ漁が主流とも思える今の町です。

・海岸に急な斜面があるようで土器の上の方には、波状の模様が口縁部を囲んでいます。
 これを「コンブ」と仮定しました。海岸近くまでコンブが繁茂している風景でしょうか。

・陸と海の境界がありませんので続いているように感じます。波かと思いましたが、コンブが海岸線を埋めているように思われます。

・土器に空いている穴は「補修孔」と思います。つないで使用したのでしょう。鉢形の縄文土器は煮炊き用と思っていましたが、煮炊きに土器は使われなかったと思われます。底の無い土器が実在するからです。

・器形が円筒土器なのは、波の縄文が付けられていますので深い「海」を生活の場にしているといえます。

下の土器も「コンブ」かな

・口縁の隆帯の太めの模様が一巡しています。これを陸上の岩場ということにしました。

岩場にコンブが打ちあげられたりしています。引き上げられたコンブもあります。

この細い紐状は、別な意味を持っているものかもしれません。ここでは「コンブ」としておきます。

・器体から円筒式(縄文)ですので、深い海を生活環境としています。

・舟で海に出て漁をしているとも思えます。

2、思うこと

・「土器器形は地形」は「深い海」の地形になる。

・「土器模様は生活環境」は「コンブのとれる環境」ということになります。

土器が解読できる資料が欲しかった。土器が主役になるようにしたいものです。

縄文楽 浄山

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