縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

おらの一品01(北黄金貝塚)

2021年06月01日 | おらの一品

1、はじめに

世界文化遺産の登録が進んでいますので、関係する各遺跡の土器を「おらの一品」として選んで解読してみる事にしました。

北黄金貝塚から「底の無い土器」を選びました。円筒式土器の底がないのです。以前噴火湾文化研究所の大島直行所長さんから「底がない土器がある」ことを聞いていました。展示品を見ると底がない土器が、たくさんあるのです。北黄金貝塚に来られたときに確かめてください。土器は何のために作ったのでしょう?

2、土器の解明

・海を生活の生業にしていることが器形からわかりますが、それも「底がない」円筒型土器です。
これは、底が見えないくらい深い海を表現していると考えています。
煮炊き用というよりは、他の用途で使用する土器といえそうです。

・「貝塚」はこすってある部位をいっていますが、これは、魂を送る神聖な場である。ここには、ヒトも同じように送りをされているのです。モノもヒトも同じ扱いで同じ場所で送りをされています。
日の沈む太陽の方向に関係していると思われる。

「底の無い土器」は「煮炊き用」とはいえないことになる。何のために土器を製作したのか

3、思うこと

土器の解読が進まないが仕方がないことかと思われる。今までの長い歴史もある。土器は伝搬して変化することはない。自分の目で見ている世界を製作しているのです。

縄文楽   浄山(北黄金貝塚ガイド 小倉定一)

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