縄文の風

「北黄金貝塚公園」を中心に
噴火湾沿岸の遺跡情報を発信します。

「縄文土器」の解読がおもしろい。

「井戸尻(08)」(藤内Ⅱ)

2021年07月18日 | 八ヶ岳土器

1、「解説文」

井戸尻遺跡の土器で、「藤内Ⅱ式」の土器です。

「すらりとした器形、美しい土器だよね。だがしかし!大胆な空白が。  

反対の面に三本指の腕が、なが~く伸びて いるけど、・・ 空白は腕の空洞をあらわし、有名な神像筒形 土器のそれに通じる。腕の空洞、それにしてもなんという見事な構成力だろう。

そうそう、反対面の三本指は蛙の手を表すよ。この段階の図像の主役は蛙なんだけど・・・。」

 このような解説がありました。楽しそうですね。

1、読み解けない

「水のある畑で○○○を栽培している」

今までの経過から「レンコン」の栽培と考えているが、どうでしょう?

土器の腹面には「春・夏・秋・冬」の四季の作物の成長ぶりが描かれている、と思っている。なぜなら、その作物には年中世話になっているので感謝して送ろうとしている土器であるからだ。

・「有り」「無い」は考えている所です。

「無い」は削ったような跡です。作物の収穫した後のことか。冬になって雪で白くなっているのか、などありそうですが、「収穫後」の畑としておきます。

・「有り」は模様がついていますので、推測すると「春になり芽が出てきたり葉や茎が成長している姿に思えます。

・「三本指」は「つぼみ」と考えています。反対側の模様も見てみたいと思います。

3、思う事

やはり、この土器も「レンコン」の栽培をしていると思えます。

意味の不明な点は、今後の検証で確かめるしかありません。

土器は「産地」を一番身近にいつも見ていて生活に必要な環境を模しているからです。同じ土器を使うのは産地が同じという意味があるからと思います。

意味が無ければ土器は作らないと思います。作りません。

縄文楽 浄山(小倉)

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