海道前C遺跡(山梨県北杜市)出土の有名な顔面装飾付土器です。
「母体を表現した出産土器として知られており、八ヶ岳山麓に多く発見されている非常に興味深いものです」と解説がある。
以前、この土器を「ウサギが顔をだしている」と説明したことがあるが訂正する。
「縄文土器は生活環境」という考えならウサギという環境はない。出産などもない。今だからこのようなことが言えるようになった。
それでは何なのか?
土器の形から見ていきます。
「ツボ型」で膨らんでいます。これは「平面」(地面)ということに捉えます。
・顔を出しているのは、春一番に顔を出す「フキノトウ」としました。
・地面 土器の形がツボ型ですので、平面(地面)を現している。
・離れた所 上をまたいでいる
・地下茎 節節がある
「フキノトウが咲き始めた。地下茎が走り周りあちこちで芽を出し葉も出してくる。」
春を待つ人々の願いを感じる。
土器の横面、背面も見たいものだ。ちがう情報があると思う。
まだ、細かい面は解説ができない。
下の土器も、平面で考えなければならい。
これを立体的に捉えて読み取りをしていた。
ふくらみは「平面」と言い切ってもいいかもしれない。
この土器も「立体」でとらえるから「出産」ということになってしまうのだろう。
「出産」と捉えた人も他の部位はどのように解釈しただろう。
後日解説ができるように読み解きの力を深めていきたい。
土器をバカにしてはならない。細かい点も工夫し叡智を絞って作りあげた「命」とも言えないか。紋様一つにも「縄文の心」が滲んでいると感じる。
まだ、解決すべき課題の多い土器です。
『「土器」は「生活環境」』という仮説を確かめることだ。
縄文楽 浄山
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