フィルタ厚の違いによるピントずれを検証してみました。
<今のところの結論>
”フィルタ厚は±10μm以下で製作されたものでないと、
ピント位置がずれる。”
ということです。
フィルタ厚は、
Hα=3.01 [mm]
OⅢ=2.96
S2=2.95
です。
<検証実験1>
Hαでピントを合わせてからOⅢを撮像した場合。(大ボケ)
中心星像=8 Pixsel X 6.45 μm = 51.6 [μm]
(添付画像 NGC7000_O3_01.fit)
<検証実験2>
OⅢでピントを合わせてからHα、S2を撮像した場合。
OⅢの中心星像=4 Pixsel X 6.45 μm = 25.8 [μm](バリピン)
(添付画像 NGC7000_O3_05.fit)
Hαの中心星像=7 Pixsel X 6.45 μm = 45.15 [μm](大ボケ)
(添付画像 NGC7000_Ha_01.fit)
S2の中心星像=4 Pixsel X 6.45 μm = 25.8 [μm](バリピン)
(添付画像 NGC7000_S2_06.fit)
OⅢ = 500.7 [nm] , S2 = 672.4 [nm] の波長差があっても、
厚さが10μmしか違わないので同焦点となっている所に注目です。
一方、Hαには50 [μm] のフィルタ厚差があります。
<考察>
・Hαでバリピン(このデータは無いですが)にしてからOⅢを撮像
した場合、25.8 μmのズレ。
・OⅢで合わせてからHαを撮像した場合、19.35 μmのズレ。
大面積素子ではPC画面上で縮小表示されますから、一見ピントが
合っているように見えます。
私のICX285ALは常にピクセル等倍表示となって、ごまかしが利き
ません。K-5で一見四隅までシャープに撮れた画像も、中心像は
肥大していました。逆に言うと、APSCで中心像をバリピンにすると、
四隅はコマクラゲが大発生するということです。
私の10cmF6ニュートンのイメージサークルが10mm程度であるこ
とも判りました。全ては”高詳細素子の撮像要求が非常に高い”
ことが原因です。
それから、
定量的な電動フォーカサーの必要性を痛感。
無い場合は最低限デュアルスピードフォーカサーとダイヤルゲージ
による定量化。イメージシフトなんてもってのほかですね。
”高性能な接眼部”
ここにお金をかけることが如何に必要なことか判りました。
そして、現在トップレベルの撮像をされている方々の技術力と
能力はスゴイものだと思いました。更に、D800などの超高画素・
高詳細機で撮像し、これをピクセル等倍勝負出来るシステムが
如何に高価なものになるかも想像出来ます。
更にさらに、
いつまで”ひのきん族”でやってるって話ですが・・・
<今のところの結論>
”フィルタ厚は±10μm以下で製作されたものでないと、
ピント位置がずれる。”
ということです。
フィルタ厚は、
Hα=3.01 [mm]
OⅢ=2.96
S2=2.95
です。
<検証実験1>
Hαでピントを合わせてからOⅢを撮像した場合。(大ボケ)
中心星像=8 Pixsel X 6.45 μm = 51.6 [μm]
(添付画像 NGC7000_O3_01.fit)
<検証実験2>
OⅢでピントを合わせてからHα、S2を撮像した場合。
OⅢの中心星像=4 Pixsel X 6.45 μm = 25.8 [μm](バリピン)
(添付画像 NGC7000_O3_05.fit)
Hαの中心星像=7 Pixsel X 6.45 μm = 45.15 [μm](大ボケ)
(添付画像 NGC7000_Ha_01.fit)
S2の中心星像=4 Pixsel X 6.45 μm = 25.8 [μm](バリピン)
(添付画像 NGC7000_S2_06.fit)
OⅢ = 500.7 [nm] , S2 = 672.4 [nm] の波長差があっても、
厚さが10μmしか違わないので同焦点となっている所に注目です。
一方、Hαには50 [μm] のフィルタ厚差があります。
<考察>
・Hαでバリピン(このデータは無いですが)にしてからOⅢを撮像
した場合、25.8 μmのズレ。
・OⅢで合わせてからHαを撮像した場合、19.35 μmのズレ。
大面積素子ではPC画面上で縮小表示されますから、一見ピントが
合っているように見えます。
私のICX285ALは常にピクセル等倍表示となって、ごまかしが利き
ません。K-5で一見四隅までシャープに撮れた画像も、中心像は
肥大していました。逆に言うと、APSCで中心像をバリピンにすると、
四隅はコマクラゲが大発生するということです。
私の10cmF6ニュートンのイメージサークルが10mm程度であるこ
とも判りました。全ては”高詳細素子の撮像要求が非常に高い”
ことが原因です。
それから、
定量的な電動フォーカサーの必要性を痛感。
無い場合は最低限デュアルスピードフォーカサーとダイヤルゲージ
による定量化。イメージシフトなんてもってのほかですね。
”高性能な接眼部”
ここにお金をかけることが如何に必要なことか判りました。
そして、現在トップレベルの撮像をされている方々の技術力と
能力はスゴイものだと思いました。更に、D800などの超高画素・
高詳細機で撮像し、これをピクセル等倍勝負出来るシステムが
如何に高価なものになるかも想像出来ます。
更にさらに、
いつまで”ひのきん族”でやってるって話ですが・・・
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