宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

薪ストーブの設置(自宅編)

2010-11-16 14:55:00 | 薪ストーブ
2年前、自宅に薪ストーブを設置しました。
その設置記録です。我が家は築34年の木造文化住宅(笑)です。
700軒もの家が密集する住宅地にあり、薪ストーブの煙に
対する理解は得られません。一度でも苦情が来たらオシマイだと
神経質になります。だから、基本的に夕方から翌朝までの運転
とします。不完全燃焼しないように煙突は真上直出しで、
薪ストーブは2次燃焼が出来るクリンバーン機です。

今回の設置にかかった費用は、
薪ストーブ+煙突+工事=20万円程度でした。
台所(キッチンって感じじゃないもんで)から北側の廊下に
向けて換気扇を設置したので、2階まで暖気が廻ります。
これ一台で2階家全部が暖まります。凄いですねえー。
灯油とエアコンの使用量が1/3程度に減りましたよ。

それでは、

先ず、設置スペースを決めます。
煙突の中心を決めておき、下げ振りで天井との位置関係を決め
ます。元々は電子レンジやら米櫃が置いてあった場所ですが、
開かずの勝手口を潰して、出窓ならぬ”出棚”を作り引っ越し。




天井に穴を開けます。
さすがに住宅の天井に穴を空けるのは勇気が要りますが、
失敗は許されませんので事前調査が大切です。
梁や配線があったらアウトですからね。


下げ振りで煙突の穴位置を決め、ドリルで穴を空けておきます。


炉台は普通のレンガを使います。
ちなみに台所への設置なのですが、床がショボかったので
事前にフローリングを張り直しました。古床の上に12mm合板、
その上にPanasonicのフローリング材12mmです。よって、
床厚が36mmにもなっています。これだけ厚いともの凄く丈夫
ですね。床下補強の必要が無いことは、もぐって確認済みです。
で、
その上にケイ酸カルシュウム板+レンガ接着です。


ホンマ製作所のHTC-50TXを置いてみます。
狭いため、背面と側面は耐火レンガ(ホームセンターレベル)
で囲って遮熱し、壁面とは50mmのエアースペースを取りました。
念のため、
壁面には12mm合板+タイガーボードを張ってあります。


煙突を取り付けます。
室内シングル→屋根抜き部は二重筒→屋外シングル→H傘トップ
です。天井の仕舞いはアルミ板をジグソーで丸く切りました。
メンテナンスが出来るように取り外し可能な構造です。
煙突遮熱板が逆向きなのは・・・妻が髪の毛を焦がすからです。


こんな感じになりました。
まったくもって庶民の薪ストーブです。
本当は囲炉裏も作りたいのですが、住宅地じゃ無理だわなたぶん。


冬の朝
いつもこうならないといけないので、父は5時半に起きて
火をつけているのだぞ。夏より冬の方が早起きってどうよ!


にゃにゃです。ずーっと番をしてるんですが・・・

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薪ストーブの設置(仕事場編)

2010-11-16 13:37:00 | 薪ストーブ
4年前、仕事場に薪ストーブを設置しました。
間伐の仕事をすると、丸太が沢山手に入ります。
普通は伐り置き間伐と言って、そのまま山に捨ててしまいます。
スギ・ヒノキは薪ストーブには使えないという人がいますが、
実用機ならば問題なく使えます。触媒付きの高級機には適しま
せんが、2次燃焼がクリンバーン機構ならば問題ありません。
今回の費用は薪ストーブ+煙突+工事=13万円程度でした。
高級機を業者に頼むと60万~100万円コースの嗜好品と
なりますから、いかに安いか分かると思います。

先ず、壁に穴を開けます。


外側はモルタルの為、ポンチで叩き切って行きます。


通気タイプのメガネ板をはめ込み、枠板を作ります。


内側のメガネ板には石膏ボードをはめ込み、隙間をシールします。
ここで手を抜くと、壁内に熱気が入って低温炭化→火災のリスク
が発生しますから、慎重にやります。


炉台として、230mm角のレンガを敷き詰めます。
一番下に12mm合板、その上にケイ酸カルシウム板、その上に
レンガです。耐火レンガである必要はありません。レンガは、
コンクリート用の接着剤で各5点止め+側面止めとしました。
これで十分です。壁とは25mmのエアスペースを置いて12mm
合板、タイガーボードを張ります。更に、0.3mmの真鍮板を
張って行きます。真鍮板は遠赤外線を良く反射するからです。




ホンマ製作所のMS-310を置いてみます。
灰受けの下に、遮熱用にレンガを4枚置きました。
床圧は200Kg程度になりますが、面受けしているのと、
床下が丁度コンクリートの壁上となっており安心です。
フローリングはパイン材20mm厚です。


室内煙突を取り付けます。シングルの一番安いタイプで十分です。
カーテンが危険ですので、後日対策しました。



外側はこんな感じ。
煙突掃除が楽に出来ることがポイントです。


煙突の完成です。
トップはH傘の一番安いやつですが、十分です。
と言うより、これが一番抜けが良く、掃除も楽なんです。



初火入れです。
その後4年間順調に運転し、今期で5年目を迎えます。


煙突掃除。
3箇月焚くとこうなります。掃除をすればヨシ。


掃除後です。
これで、また3箇月は安心です。


この4年間、冬場の灯油使用量はゼロ!エアコン暖房使用量も
ゼロ!電気炬燵は使用しません。ホットカーペット不要です。
当然燃料費はタダ。まあ、労力はかかりますけど・・・↓







コメント (2)
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